SOD CAFE
“LOVE”や“FREEDOM”で世界は変わらないので、SOD CAFEへ(嘲)
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 人生に一度でいいから、冗談では無く、大まじで、『身体は正直だぜ』という台詞を吐いてみたいのである。
 もちろん、セックスの最中にだ。
 いや、言おうと思えば恋人なり、妻なり、愛人なり、あるいはお金でそういうことをさせてもらえる女性に対してなら、いくらでも言えるはずだ。しかし、それは冗談が前提であって、いわばイメージプレイのようなものだ。
 
 女性にたわむれに
 
 『お代官様~』とか『先生、ダメだよ』とか『社長、困ります』とか言ってもらう。
 そうした他愛のない遊びに過ぎない。
 
 『身体は正直だぜ』を満たすには、以下のような条件が必要である。
 

●相手の女性は、わたしとの性行為に積極的ではない
●相手の女性は、むしろわたしには嫌悪感を抱いている
●相手の女性は、むしろわたしとの性行為を忌わしいものと感じている

 これが相手の女性にとって必要な要件だ。

 かといって、これはレイプではない。

 暴力的に女性を組み伏せてどうこう、というのは基本的に好きではないし、(別にいい人ぶっているわけではないが)そういうことをする人間、もしくはしたいと願う人間は唾棄すべき輩だと考えている。
 
 しかし、わたしの望む『身体は正直だぜ』セックスにおいては、相手側の女性は、わたしに対してまったく好意を抱いていないことが必要だ。むしろ、蔑み、嫌悪され、おぞましいとさえ感じられているほうがいいかもしれない。
 
 しかし、相手の女性は、何らかの条件と引き換えに、その忌わしい相手であるところのわたしとセックスをしなければならない状況にある。
 わたしは何らかの事情で、彼女より優位な立場にあり、彼女にセックスを要求できる立場にある。
 
 
 そのためには、わたしには以下のような条件が必要となってくる。


●わたしは、相手の女性に何らかの貸しがある(返せない額のカネを貸している、など)
●わたしは、そうした立場を大いに活用し、人の弱味につけこむゲスである。
●わたし自身、自分のそういう卑劣さを自嘲的に楽しんでいる。


 これらの要素はつまり、相手の女性の嫌悪感をますます掻き立てることに寄与する。
 相手は、女性に大きな貸しをつくり、その賠償を身体での奉仕に求めるようなゲス野郎である。
 わたしが女性ならば、こんな男とはけっしてセックスしたくない。

 よほどの事情でも無いかぎりは。
 
 しかしまあ、たとえば前述したようにわたしに多額の借金があるとか、わたしの自慢の壷(時価数千万相当)を割ったとか、わたしが有名私立進学校の理事長で息子をどうしても入学させたい、とか、わたしのベンツ(むろん、わたしはベンツなど持っていない。というかペーパードライバーだ)に接触事故を起こして彼女が示談を望んで来たとか、いたずら半分でスーパーで万引きをした結果、店長であるわたしに発見され、どうしても警察に届けてほしくない、とか、そういった陳腐でありふれた事情において、彼女はわたしとセックスせねばならない状況にある。
 
 書き連ねてみると、実に陳腐だ。

 理由はともあれ、こうしたポルノにおいては、女性を追い込むためのこうした状況をいろいろとでっち上げねばならない。
 
 ミステリー小説において、殺人のトリックは巧妙でも殺人の動機がお粗末であることが多いように、ポルノ的な妄想は『いかにいやらしくするか』に重きが置かれ、その事情はおざなりであることが多い。
 
 ともあれ、そうした事情において、わたしと、決してわたしとのセックスに積極的ではない女性との間で執り行われるセックスは、以下のような状況と手順で行われるべきである。


●場所はできるだけしけた処がよい(場末の連れ込みホテル……ベッドが丸くて天上が鏡)
●ちょっと女性は酒が入っている。おぞましい行為を行うまえの景気づけである。
●わたしは先にベッドに腰掛け煙草かなにかを吸っている。
●女性には立ったまま、着ているものを一枚一枚自分で脱がせる。


 いや、それは強制わいせつだろう、と人は言うかもしれないが、問題はそう単純ではない。
 なぜなら、


●女性は、半ばこうした羽目に陥った状況に関して、一種の諦観を抱いている。
●わたしは決して行為を無理強いしない。すべてを女性の投げやりな意志に任せている。

 からだ。
 つまり、わたしは彼女がそのような辱めを甘んじらざるを得ない状況を作り出し、その状況を最大限に有効活用しているわけではあるが、最終的な判断決定は彼女の意志に任せている。
 つまり、
 
●彼女がわたしとそうしたしけた小部屋(ベッドが丸くて天井が鏡)にいるのは、彼女の意志である。
●彼女に服を脱ぐように命じたのはわたしであるが、脱いでいるのは彼女である。
●これから起こりうる事態に大しては、彼女は有るていど覚悟している。

 のだ。
 
 さて、全裸になった彼女(もしくは、上下の下着くらいは自分の手で剥がしてもいいかもしれないが、やはり最後まで自分で脱がせて彼女の葛藤を最後の一滴までしゃぶりつくすのが本物のゲスだ)をベッドに仰向けに寝かせる。
 
 おそらく彼女は、全身をさらしながら、顔をそむけ、わたしとは視線を合わせようとしない。
 ここまでしたんだから、あとはあんたが勝手に好きにしてよ、と投げやりな態度で、わたしに身体を差し出す。その諦めきった表情の奥に、
 
 『ぜったいにこの状況の愉悦を、この忌わしい男と共有したりするものか』
 
 という一縷の意志の種火がちらちらと息づいていたりすれば言う事なしである。
 

 そこから行う前戯とは、以下のようなものだ。
 
●できるだけ長い時間をかけて彼女の肉体を鑑賞し、手を触れるのを最大限に我慢する。
●愛撫はできるだけやさしく、盲のマッサージ師になったつもりで。
●女性に配偶者や伴侶がいる場合、『いつも相手はどんなふうにするんだ』などと聞く。
●持てるボキャブラリーを最大限に駆使して、言葉で責め続ける。


 はてさて、ここに忍耐と努力、そして自制心が必要である。
 彼女の肉体に何らかの反応が生じるまで、決してそれ以上の段階に移ってはならない。


 彼女の吐息が乱れ、その身体がじわじわと遠慮がちにくねり、うっすらと上気した肌に汗の湿りが浮き(そのために予め室温は高めに設定しておくべきかもしれない)、すこし開いた唇の隙間から……反応の証しが聞き取れるレベルの音声となって表出されるまでは、たとえ、何時間でも何日でも何週間でも、耐え忍び、いじましくもいやらしい責めを続けなければならない。照れがあってもならないし、『一体俺は何のためにこんなことをしているんだ』と素に返ってもならない。
 
 
 やがて彼女の肉体が、わたしを蔑み、憎み、嫌い、忌む心を裏切って、物理的な反応を見せざるを得ない瞬間がやってくる。いや、やってきてほしいとわたしは願う。
 
 
 そしてその瞬間に、わたしは勝ちどきのファンファーレを胸に秘め、わざと低く、小さく囁くのだ。
 
 
 『身体は正直だぜ……
 
 
 なぜわたしにこの妄想を実現できないか?
 
 わたしがゲスではなく、善良で誠実だからだ。
【完】
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テーマ:官能小説・エロ小説 - ジャンル:小説・文学

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