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SOD CAFE
“LOVE”や“FREEDOM”で世界は変わらないので、SOD CAFEへ(嘲)
 ……しかしまあ実際は……。


 わたしもはっきり、どの女がどんなことをされれば喜ぶのか、それをいちいち覚えているわけではないのですね。
 なにぶん、関係している女が多いものでして。



 こんなことを言ってしまえばなんですが、そんな“ポイント”はそれぞれの女でそう違いがあるわけでもありませんし。


 よくまあ、同業のすけこましにも、
 『おれは200人の女をイカせるそれぞれ200通りのやり方を全部、頭に入れてるぜ
 なんて豪語しているバカもいますが。



 わたしに言わせれば、それでお前、よくすけこましなんかやってるなあ、って感じです。
 そんなに記憶力がいいなら、もっと知的労働にでもつけばいいのに。


 はっきり言って、それぞれの女の癖を覚えこんでいる、と豪語するすけこましは、「俺は女房のすべてを知っている」と考えている平凡な家庭のダンナさんと、さして変わりありません。


 ようするにそれは、それぞれの女の“個”というものに対して、執着しているということですからね。


 逆に言いますと、同じ女だからといって、いつも同じことをされたら喜ぶ、というわけでもないのです。
 その日の体調やら、気分やら、シチュエーションによって、それは変化します。


 そのへんを判ってない男性が、女性にマンネリを感じさせるのです。


 これをお読みの男性読者のみなさん、その点は気をつけて下さいね。
 “おれは、この女のスポットを全部知ってるんだ”なんて、とんだ思い違いです。
 おそらくあなたの伴侶は、


 “ああ、マンネリだわ。こいつ、やっぱり頭が悪いのかしら?”


 と思ってるに違いありませんから。


 さて、もはやわたしは、秋子に対して積極的に舌を絡ます作業を中断していました。


 今や秋子は、放っておいても自ら自分の舌をわたしの口の中にこじ入れ、唇を甘噛みし、わたしの歯から歯垢をすべて拭おうとしているかのように、わたしの歯の表面を舐め、せっせとお互いの口の中の唾液を行ったり来たりさせています。


 つまり、さっきわたしが彼女に対してしたことを、今は彼女がわたしにしているわけです。


 これぞ、すけこましの真骨頂です。
 

 女が、まるで機械仕掛けのように自分から動き始めた瞬間。
 これを感じたとき、わたしは何ともいえない達成感を感じるのですね。


 あ、重要なことを忘れていましたが、その時点でわたしの肉棒はしっかりとズボンの布を持ち上げておりました。


 肉棒、という表現は少しありきたりですかね?
 なんと表現したらよろしいでしょうか?


 ペニス……?……なんかしっくり来ませんね。
 剛直………?……なんか抽象的です。
 性器………?……あっさりしすぎています。
 チ●ポ……?……だめですね、下品です。下品すぎます。


 やはり今後、“肉棒”で表記統一することにしましょう。


 わたしの肉棒はズボンを持上げ、熱をおびておりました。
 その先端には、ほんの少し、許せる範囲の脂肪が乗った、秋子の腹がありました。


 わたしも素人ではありませんので、ひたすら己の快楽ばかりを求めて、秋子の腹にそれをグリグリと擦り付けるような真似はいたしません。
 

 ただ、問題は秋子がその存在を、自分の腹で感じている、ということです。

 
 これはスケをコマすにあたって、大切な要素です。
 

 ようするに、女性というものが何に一番興奮するか、と申しますと、大仰なムードやシチュエーションづくりでも、巧みな性的技巧でも、もちろん10,000回の「愛してるよ」という言葉でもありません。


 女性は、相手が興奮していることを知ることで興奮するのです。


 “このわたしが”“相手を”“興奮させている”


 このことを認識することによって、女性は興奮を高めていくのですね。
 それが女です。


 愛だの約束だの誠実さだの、女が欲しがるものは数限りありません。
 しかし、セックスの時に女が求めているのは、相手の興奮、これのみです。


 これは何も、別に太くて硬くて黒くて長い肉棒を見せ付けろ、というのではありません。
 かく言うわたしも、自分で言うのもなんですが、肉棒は実に標準的です。
 いや、良く知りません。他の男の肉棒なんぞに、興味はありませんので。


 男性読者の皆さん。


 太いだの硬いだの黒いだの硬いだの、そういう相対的な優越性に、女性が興奮すると考えているなら、それは大間違いです。


 「………んんっ………ぷはっ」


 強引に追いすがろうとする秋子の唇を少し突き放すような感じで、わたしは自分の唇を離しました。


 「……………」


 秋子が、一瞬薄目を開けて……熱っぽい目でわたしを見つめます。
 そして、ほんの少し……わたしに悟られないように……視線を下に落としました。


 自分の腹部に押し付けられている、わたしの肉棒の存在を、確認するためでしょう。


 そして……自分が想像していたものと同じものが自分の腹の上で自己主張をしていることを視覚で確認すると……。


 まるで、何かをごまかしでもするように、今度は自分からわたしの唇にむしゃぶりついてきました。



 ほらね。

 <つづく>

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