SOD CAFE
“LOVE”や“FREEDOM”で世界は変わらないので、SOD CAFEへ(嘲)
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 昨日、バイト先の先輩、林さんの家に行ったら、なぜか話をしているうちに、急に意識を失った。
 目が覚めると、あたしはベッドの上で寝ていた。

 何も着ていない。


 パンツとTシャツはベッドの上に、ブラジャーは床にほかの衣類と一緒に脱ぎ散らかされていた。 

 
 林さんはお風呂に入っているらしい。
 風呂場のほうから、林さんが鼻歌でを調子よく歌っているのが聞こえてくる。
 
 

 ああ、こりゃあ・・・やっぱり一服盛られたんだなあ、とあたしは思った。

 
 林さんには悪いうわさがあった。
 部屋に女の子を呼んでは、その飲み物に睡眠薬を混ぜて、意識を失ったところを『食う』のだという。
 

 そんな、犯罪者じゃないんだから。
 

 そう思っていたあたしが甘かったらしい。
 林さんは、とてもそんなことをするような人には見えない。
 明るいし、こざっぱりしていて、物知りで、人当たりがいい。
 それに女性にモテる。


 そんな感じだから、そういう暗いうわさも、単にモテる林さんへのやっかみで男性連中に広がっているんだとばかり思っていた。


 あたしにそのうわさを聞かせてくれたのは、社員の樋口さんだった。
 樋口さんはデブで若ハゲでキモいので、あたしにはそれが、まったくのやっかみにしか聞こえなかった。
 

 「林には、気をつけたほうがいいよ。あいつ、の部屋に行くと、睡眠薬盛られてヤられちゃうから」


 アホかこのおっさん。 
 
 そりゃ、あんたじゃねーのか。キモいんだよ。
 と、あたしは思っていた。

 
 しかし昨日はちょっと飲みすぎた。
 飲み会の帰り、林さんがちょっとコーヒーでも飲んでく?と誘ってくれたときは、ちょっとうれしかった。

 
 樋口さんから聞かされた噂が気にならないわけでもなかったけど、まあ、そうなったらそれでいいか、みたいに少々投げやりな気持ちもあった。
 
 
 でもまさか、本当に薬を盛られるとは。

 林さんがお風呂から上がってこないので、ベッドから起き上がってみる。
 妙にさわやかな気分だった。


 ずきん、と左の乳首が痛んだ。
 見下ろしてみると、乳首が少し赤くなってた。


 乳房にも、その下にも、キスマークらしいものがついている。
 

 そっと内腿に手を伸ばしてみると・・・何か、皮膚がかさかさしているみたいだった。
 

 それに・・・神経を集中すれば、まだ異物感が残っているような気がする。
 


 ヤられた。
 こりゃマジで、真剣にヤられた。


 あたしはのろのろと起き上がって、部屋の隅に置いてあった姿見の前に立って、自分のからだを鏡に映してみた。


 「ひええ・・・

 思わず間抜けな声が出た。

 首筋に、鎖骨のあたりに、おっぱいの周辺に、おなかに、水着線のあたりに、それに内腿にもたくさん・・・いたるところに、キスマークがついていた。


 まさか、と思って、鏡に背を向けて背中を見てみる。


 「さ、最低・・・」

 肩甲骨の間、腰、それにおしりの上にも・・・やっぱりキスマークがある。

 「ど、どんだけ吸われてんだ・・・ってか、どんなに吸うのが好きなんだ」


 かっと頭に血がのぼり、意識がさらにはっきりしてきた。
 怒りのせいなのか、恥ずかしさのせいなのかはわからない。
 多分、怒りが70、恥ずかしさが30というところだろうか。


 わたしはあわてて服をかき集めて、身に着けはじめた。
 こんな・・・こんな変態性欲者の家には、一分たりとも居ることはできない。


 「あ、起きたんだ・・・おっはよう!!!!


 顔を上げると、バスタオルを腰に巻いて、全身から湯気をあげている林さんが立っていた。
 屈託のない笑顔である。


 わたしはブラジャーとTシャツだけ着て下は全裸、という間抜けな格好だったが、林さんに詰め寄った。


 「あたしに何したのよ??・・・あたしに何飲ませたのよ!!!」
 「え、ちょっと待って。ひょっとして、ゆうべのこと、何にも覚えてなかったりするわけ?」

 林さんがニヤニヤと笑う。

 「あんた、あたしに何かヘンな薬飲ませたんでしょ!!!・・・で、意識を失ったあたしに・・・!!!」
 「意識を失ったって・・・え?失ってなかったけどな。覚えてないだけでしょ。・・・ってか、ほんとに覚えてないの??」
 「何も覚えてないわよ!!あんたのコーヒー飲んでると、いきなり意識がなくなって・・・・」
 「そこまでしか覚えてないだけでしょ。・・・・ってか、その後、飲み直したの、ホントに覚えてないの?・・・・君がウイスキーを生でぐいぐいやって、おれ、もうそのへんにしといたほうがいいんじゃない?・・・つったんだけど」
 「ウソつき!!!あんた、コーヒーになんか入れたんでしょ??そうなんでしょ?」
 「ああ、樋口さんが言ってるうわさでしょ、それ。おれ、そんな犯罪者じゃないよ」 
 「ともあれあたし、ケーサツに訴えるからね。これあんた、マジで犯罪だから」


 脅しではなく本気で言ったつもりだった。
 でも林さんはまだニヤニヤ笑っている。


 「・・・え、でも、君の方から先に服を脱いで、おれに抱きついてきたんだけどな。それも、当然覚えてないよね」
 「ウソつかないでよ!!!・・・あたし、彼氏いるんだからね!!!!」
 「それもゆうべ聞いてたから、『え、それはマズいんじゃないの』っておれ、ちゃんと言ったよ」
 「あんた、最初からあたしにこんなことするつもりだったんでしょ?・・・そのつもりで昨日、あたしを飲みに誘ったんでしょ?」
 「いや、それも違うぞ。君が『彼氏とうまいこと行ってないから相談がある』って、この部屋に来たい、つったんだよ」
 「ウソ!!!ウソ!!!そんなはずないでしょ!!テキトーなこと、言わないでよ!!!」
 「いやあ、そこで断るべきだったんだけどさあ、おれもそんなに悪い気がしなかったもんだから・・・・」


 林さんが濡れた頭を掻く。
 そしてまた、へへへ、と笑う。


 「ってか、こんなに全身にキスマークつけて・・・変態!!!どーしてくれんのよ!!彼になんつったらいいのよ!!」
 「でも、それだって君が『吸って!!跡が残るくらい吸って!!』って言うもんだからさ」

 
 ちょっと、冷や汗が出てきた。


 確かに・・・あたしはあの時にテンションが上がるとそんなことを彼氏にお願いすることがある。

 それに・・・最近彼氏とうまく行ってないのは事実だ


 「あんた、みんなにこんなことしてんでしょ。いろんな女の子騙しては、家に連れ込んで、睡眠薬盛って、いやらしい事してんでしょ!!」
 「睡眠薬なんか盛ってないって。ってか、それじゃあマジで犯罪者でしょ」
 「犯罪者じゃん!!!超のつく犯罪者だよあんた!!!!」
 「そこまで言うんだったらビデオに撮ってあるから、見てみる?」


 え。


 ビデオって


 「・・・・な、な、何?なんなのビデオって・・・・」
 「いや、撮りながらしてもいいか、って聞いたら、『何それマジ変態っぽくて楽しそう!』っていうから、撮らせてもらったんだけど」
 「ええええええ??????


 そう言うと林さんは腰にタオルのまま、部屋の隅にあったハンディカムを手に取った。
 あたしは下も履かないままに、林さんがビデオを操作するのを見上げていた。

 「ほら、すごいでしょ」
 「・・・そ、そんな

 差し出されたビデオカメラの液晶に映っていたのは・・・・全裸で、騎乗位の体制で、思いっきりおっぱいと髪を振り乱して、悶えまくっているあたしの姿だった。

 当然だが、アングルは下からアオリ、だ。


 『・・・・・す、す、すごいっっ!!・・・ど、ど、どーなっちゃうの、どーなっちゃうの???あっ・・・あっ・・・あたし、どーなっちゃうの???
 『・・・・うっ、うっ・・・・・撮られてると興奮する??』林さんの声だ。
 『・・・・ま、まじ、まじ、まじ・・・あっ・・・んんんっ・・・・ありえないほどコーフンする・・・』
 『・・・・うっ、うっ・・・こ、こんなとこ、こんなとこ彼氏が見たら・・・・どう思うだろうね?』
 『・・・・しっ、し、知らないっ・・・あんっ・・・あんな・・・あんな・・・』
 『・・・うっ・・・うっ・・・あんな・・・あんな・・・何?』
 『・・・・・あっ・・・うっ・・・ううんっ・・・・
 ・・・あんなチンカス野郎知らねーーーーーっての!!』


 

 あたしは言葉を失って、ただ画面を見つめていた。



 「ほらね」林さんが言った。「睡眠薬だなんて、樋口さんが言ってるだけだよ。あ、ビデオ単純に、はおれの趣味だから」
 「・・・・このビデオをネタに・・・・あたしをまた・・・」

 あたしは林さんを恨みがましく見上げた。

 「そんな、犯罪者じゃないんだから。何だったらこのテープ、あげるよ」
 「い・・・・いらないわよ!!!変態!!!」
 「じゃあ、おれ、持ってていいの?・・・あ、大丈夫。誰にも見せないから」
 「・・・・」


 あたしは黙って、ベッドの上で丸まっていたパンツを履いて、林さんとは極力目を合わせないようにし て、ジーンズに脚を通した。

 「・・・帰るの?・・・ケーサツに行くの?」

 からかうように、林さんが言った。

 「・・・死ね」

 あたしは鞄を取り上げて、足音も荒く・・・まだタオル一枚腰に巻いたままの林さんの脇をすり抜けた。
 通りすぎる瞬間、林さんがあたしの耳元で囁いた。


 「また、おいでよ。今度は記憶のはっきりしてるときに、もう一回しようよ
 「変態!!レイプ魔!!人でなし!!!

 
 鞄で林さんをめちゃくちゃに殴った。


 「・・・痛っ・・・ちょっと君・・・そんな、こりゃもう・・・痛いって・・・やめろよ・・・だから・・・ビデオ返すよ・・・悪かったよ・・・」


 腰のタオルがはらりと落ちて、林さんのしなびたあそこが丸出しになる。


 あたしはなぜか、ますます怒りを駆り立てられて・・・さらに強い力で林さんを殴り続けた。

 「・・・・そんな、やめろって・・・ゆうべはあんなに仲良くしてれたのに・・・・あっ・・・いてっ・・・・」



 絶対、絶対に何か盛られたはずだ。


 そう信じようとすればするほど、殴られながらもニヤニヤ笑ったままの林さんのことにますます腹が立って、わたしは鞄を振り下ろし続けた。


「・・・・いたっ・・・痛てえよ・・・許してってば・・・ねえ、ほら・・・機嫌直してよ・・・なあ、おれと付き合おうよ・・・な?」



 絶対に盛られた。盛られたに違いない。



 あたしは鞄を振り下ろすのをやめなかった。


【完】














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