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ボーン・サッカー 第十二話 「いたいけなルーザー」
はらりと、白いブラウスの前が開き、水井さんの真っ平らで、真っ白な胸が覗きました。
そのときふわり、とたちのぼった、やさしい香り(恐らく安物の牛乳石けんの匂いだったのでしょうが)をわたしは今も忘れることができません。
「……い、いい加減にしいや………お、大声出すで」
そして、そう言って泣き腫らしながらも、気丈にわたしを恨めしげに睨んだ水井さんの目つき。
ああ、これなんだ、とわたしは思いました。
小学校に入学して以来、というか生まれてきてこの方、ずっと感じ続けてきた空虚。
それを埋めるために必要なものが、今目の前にあるのだ、と。
よくわかりませんが、わたしはずっと空しさを感じながらそれまでの10年の人生を生きて来ました。
頭の悪い人ならば、その心の隙間を埋めるものは、実は『ぬくもり』だったのだ、とか『親からの愛情』だったのだ、とか『仲間との友情』だったのだとか、思春期に差し掛かってからとんでもない思い違いをして、そのまま強引に納得して、その後のつまらない人生を生きるのでしょう。
しかし、悲しいことにわたしの頭はそこまで悪くなかったのです。
わたしは、自分にとって何が必要なのか、自分はどう生きるべきなのか、をよわい10歳にして悟ってしまったのです。
わたしは、女が好きなのだ。
わたしは、女をこんなふうに
ねぶり回すのが好き
なのだ。
これこそが、自分の生きる道なんだ。
まるで雷に打たれたようなショックでした。
このまま行けば、わたしはレイプ魔か幼児わいせつ犯のようなみじめな性犯罪者になっていた可能性もあります。
そうならずに、すけこましに成長するにあたっては、その後にそれなりの分岐があったわけですが、それはまた後ほど詳しく語ることにしましょう。
「いやっ!!」
わたしは本能のおもむくままに、水井さんの白い首筋のあたりに吸い付きました。
なんでも、当たって砕けろです。
なんで、とりわけわたしが女性の首筋というこれまた10歳のガキにしては恐ろしくまっとうな箇所を狙ったのかと申しますと、これはもう天性のセンスのなぜる技としか言いようがありません。
「やっ………やめっ………って…………て………いう………んっ……てる……や……ろ………んんっ………」
段々躰の力が抜け、抵抗が弱弱しくなっていく彼女の躰を、おしくらまんじゅうの要領でコンクリの壁に追い詰めると、わたしはさらに白いブラウスの奥底へ……まだ知らぬバラの蕾のあたり(ちょっと表現が詩的すぎましたかね?)……の方向に舌を進めました。
「やめ、やめって!やめーーーさ!……ちょっと……んんっ!」
フンガー、フンガー、と、そのときのわたしはまるでけだものでした。
いや、今だってじゅうぶんにけだものですがね。
彼女の肌着がのびのびになるくらいまで頭をつっこんで舌を狂わせます。
と、どうでしょう。
彼女の動きはますますゆるやかに、抵抗は弱くなり、彼女の鼻からは抑えようとしても漏れてしまう熱い息があふれ出してくるではありませんか。
「んっ……はっ………んんんっ………んっ………」
このへんは先ほど、わたしが聞き流していた彼女の複雑な家庭事情に関連し、彼女はこういった刺激に対して、それなりの態勢と習熟があり、当時のわたしなぞには及びもつかないような“高み”にあった、ということの証を見せてくれていたのかも知れません。
まあわたしは必死でしたのでそれを理解することはできませんでしたが。
その時です。わたしの人生にまたも、新たな転機が訪れたのは。
「はむっ」
「………ええっ??」
水井さんが、いきなり、まさにいきなり、わたしの左耳にやさしく噛み付いたのです。
「……んっ………はむ………」
わたしの全身が凍りつきました。
その瞬間まで全身をはちきれんばかりにしていた熱が、一気に冷え、風呂の排水溝に吸い込まれていくようにわたしから引いていきます。
「んんっ………むっ………」
と、わたしより上背のあった水井さんは、たじろいでいるわたしの肩をつかむと、くるり、と態勢を逆転させ、今度はわたしを壁に押し付けました。
わたしはもう、なすがままです。
する、と水井さんの舌先がわたしの耳の穴に忍び込み、入り口あたりをからかうように弄ります。
「あっ……ひっ………おっ………」
これまで感じたことのないようなくすぐったさに、思わずわたしは身をよじり、頭を逃がそうとしました。しかし、水井さんはわたしの頭をがっしりと掴んで逃がしません。
「んむっ………」
今度は水井さんがわたしの唇に覆いかぶさってきました。
さきほどわたしがしたように……いやそれよりもむしろスムーズに、今度は彼女の舌がわたしの口の中に入ってきます。
応戦しようと、わたしは舌を動かそうとしましたが、話になりません。
あっという間にわたしの思い上がった舌は、彼女のもっとしたたかで、しなやかな舌に絡め取られていました。
「む、む、む………」
わたしはいつの間にか、つま先で立っていました。
彼女はわたしの舌を弄びながら、前歯を使ってわたしの唇を甘噛みし、ぷるんとした下唇をつかってわたしの顎から鼻の下あたりまでを撫で回し、両手でわたしの髪の毛をトリートメントするようにくしゃくしゃにしてしまいました。
わたしときたら……真っ白になった意識で、全身に電流のように流れる快感に、ただ打ちひしがれていただけです。
やっと唇を開放されたとき……情けないことにわたしは、コンクリの壁を背に、ずるずるとその場にへたり込んでいました。
見上げると、水井さんが、冷たい笑みを浮かべながら……あの少し悲しげな目でわたしを見下ろしています。
「………あほ」
水井さんはそう言うと、わたしに食いちぎられたブラウスの前をぞんざいに直すと、ランドセルを拾い上げて、そのまま走っていきました。
彼女のランドせるがカタカタを音をさせながら遠のいていくのを眺めながら……まだ立ち上がることすらできないわたしは、自分がこれまで以上になく、肉棒を硬くしていることに気付きました。
[2013/03/15 17:57]
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