SOD CAFE
“LOVE”や“FREEDOM”で世界は変わらないので、SOD CAFEへ(嘲)
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 よーしみんな。拍手と野次はそのへんでいいからそろそろはじめようか。
 まず、てめえらが一番聞きたいことを聞かせてやるよ。


 はっきり言おう。

 おれは塾講師で、中学生の教え子とヤった。


 ああ、やったよ。
 やりまくったさ。

 それはあの子がブログに書いていたとおり、皆さんご存知のとおりだよ。


 
 あの子?
 ああ、処女だったよ。
あたりまえだけど、最初だけだぜ。処女なのは。
 なにせ、14歳だからな。
 

 てめえらみたいに一日中ネットばかりやって、ここ数年、口をきいた女はテメエのおかんだけ、ってな類のウジ虫どもが思ってるほど、世の中乱れも狂いもしてねえんだよ。


 ああ、最高だったよ。
 おれだって処女とヤったのはこれがはじめてだからな。
 

 でも、結構大変だったよ。
 なかなか入んなくてさ。
 

 相手も痛がったけど、そこでやめてどうするんだよ。
 なにせ、処女がセックスさせてくれる、つってんだぜ。
 

 おれは全精力を肉棒に集中させて、あの子にぶち込んだよ。
 出血は、想像してみたほどじゃなかったな。


 
 実際、うらやましいだろ。
 あんたもそうだろ?
 処女とセックスしてみたいだろうが。


 おれとあんたは所詮同類なんだよ。
 おれも、あんたと同じで、昔から処女とセックスしたいと願っていた。
 で、おれはファックした。あんたは機会に恵まれてない。
 それだけの話だっての。



 おれとあんたに、道徳的・倫理的な優劣があるか?
 単に、あんたは機会に恵まれてないだけの話だろ。



 当然、向こうがおれとファックしていい、つってるからファックしたんだぜ。
 無理やりファックしたわけじゃない。



 向こうがいい、つってても相手はまだ中学生だろ、ってか。
 あんたは大人なんだからそれりに分別もわきまえてるはずだから自制すべきなんじゃなかったのか、ってか。


 ああ、そうだろうな。


 同じような理由で、日本は真珠湾を攻撃するべきじゃなかったのかもな。

 結果がわかってても、人間やるときはやる。
 正しいかどうかなんて、その場ではちっとも考えないね。

 正しいかどうかなんてこと、後でそれを評価する連中が、嫌でも沸いてきて勝手にしてくれるもんだろ。



 14歳の女の子が、おれみたいな男とセックスしたい、つってんだぜ?
 それもタダで。 
 あんただったら断れるかい?


 絶対断らないだろ。


 おれはガキには興味ないってか?
 ウソつけっての。
 女なんて、若けりゃ若いほどいいに決まってるじゃねーーーか。



 ってか、14歳のガキには人格ってもんがない、とでも思ってやがるのか?
 ウソつけよ。
 あんた14歳の頃、人格なかったかい?


 これはウソじゃないけど、おれは別に、彼女が肉体的に14歳だったから、選り好んでセックスしたわけじゃないぜ。
 言っとくけど、そうじゃない。
 

 14歳の子供が、ようやく芽生えた自我に基づいて、おれと、セックスしてみたい、って意思を示したんだ。
 それが認められないのかい?
 

 認められなきゃそれでいいけど、はっきり言っておれがいちばん興奮させられたのはそこだよ。

 おれはあの子の決断に興奮したんであって、年齢に興奮したんじゃない。


 ああ、はじめてのとき以来、週1回は一緒にホテルに行ったよ。
 そのたびに、やってやってやりまくったね。
 

 なんつっても、そういうことに対する好奇心が旺盛だからな。


 それまであの子の頭の中は、そういうことに関する妄想で満タンになってたんだろうな。
 別に時代のせいでもなんでもないぜ。
 

 これを読んでるあんた、あんたも14歳の頃、そうじゃなかったかい?


 『こうすると気持ち良かったりするんでしょ?
 

 って、まだあどけない少女に言われるとこを想像してみろよ。

 勃つだろ。


 『こうすると、すっごく硬くなるんだ・・・


 って、肩越しに、少女があんたを振り返るんだよ。
 潤んだ、ちょっと熱に浮かされたみたいな調子でな。


 勃つだろ。


 そりゃあまあ、おれも彼女の身体を思いのままに弄んで、身体のすみずみまで舐めまわして、いろんな姿勢をとらせて、いろんないかがわしいことをさせて、あんなことやこんなことまで言わせて、ありとあらゆる方法であの子をイタブリまわしたよ。


 もう、妄想のおもむくままに。


 でもな、あの子もおれと同じだったんだよ。

 自分の妄想を、おれとの行為で思う存分再現したんだよ。


 別にあの子が悪い、つってんじゃないぜ。
 お互い様だった、ってことだよ。




 なんか、おれに聞きたいことないか・・・・?

 あ、そこの最前列でがぶり寄って聞いてる、ブルーのネルシャツの君。
 いいぜ。何でも質問してくれ。

 ・・・何?あの子はおれのことを何て呼んでたってか?

 『先生』に決まってるだろ?

 実際、塾の先生とその教え子なんだからさ。
 なんだ、君。ちょっと鼻がヒクヒクしてるぜ。
 そんなに刺激的だったかな。



 ほかに質問はないか・・・?

 あ、その後ろから3列目の、うす汚れたジャージの君。
 
 あ、いや、お前じゃない。
 もっと汚いジャージを来た、長髪のデブのほうだよ。

 
 ・・・え?彼女はちゃんとイッたかって?


 ああ、おれが丹念にクリトリスを攻めたときはな。



 ほかに質問は・・・?

 はい、その前から2列目の、ドブネズミ色のパーカーの君。
 そう、そうだよ。そのパーカー。あ、黒なの?それ。
 それにしても洗いすぎで色落ちしてるぜ。まあいいや。


 ・・・ああ、こんなことをして、少しも反省してないんですか、ってか?

 少なくとも後悔はしてないね。



 おれは、言っちゃあなんだが、今の君らよりずっとハッピーだぜ。
 

 君らのうち、これから先の人生で、処女の14歳からセックスをせがまれるような幸運に恵まれるような奴はひとりもいないだろう。
 そう、おれと君たちの違い、それは別におれが君らより男前だからでも、おれのほうが人間的に優れているからでも、おれが口が上手いからでも、それからあの子が・・・・特にすけべえで淫乱だからでもない。

 
 まあ君らにしてみれば、そう考えていたほうが幸せなんだろうな。


 おれは単に、ツいてただけだよ
 

 そして、ツキに恵まれたときに、ビビって逃げ出さなかった。

 それがおれと、君らの違いだ。

 



 なんでおれが、世の中からこんなに憎まれなきゃなんないのか、理解に苦しむね。 
 あと、おれがファックしたあの子が、ここまでとやかく言われる理由もわからない。



 おれとあの子がセックスしたからって、君らがセックスに恵まれるチャンスを、すこしでもおれが損なったりしたかな?


 聖書にも書いてあるぜ。

 

 実際に姦淫を犯した者も、単に女を情欲をもって見ただけの者も、同罪だってな。


 じゃあみんな、なんでしないの?(嘲)


【完】

テーマ:官能小説・エロ小説 - ジャンル:小説・文学

 昨日、バイト先の先輩、林さんの家に行ったら、なぜか話をしているうちに、急に意識を失った。
 目が覚めると、あたしはベッドの上で寝ていた。

 何も着ていない。


 パンツとTシャツはベッドの上に、ブラジャーは床にほかの衣類と一緒に脱ぎ散らかされていた。 

 
 林さんはお風呂に入っているらしい。
 風呂場のほうから、林さんが鼻歌でを調子よく歌っているのが聞こえてくる。
 
 

 ああ、こりゃあ・・・やっぱり一服盛られたんだなあ、とあたしは思った。

 
 林さんには悪いうわさがあった。
 部屋に女の子を呼んでは、その飲み物に睡眠薬を混ぜて、意識を失ったところを『食う』のだという。
 

 そんな、犯罪者じゃないんだから。
 

 そう思っていたあたしが甘かったらしい。
 林さんは、とてもそんなことをするような人には見えない。
 明るいし、こざっぱりしていて、物知りで、人当たりがいい。
 それに女性にモテる。


 そんな感じだから、そういう暗いうわさも、単にモテる林さんへのやっかみで男性連中に広がっているんだとばかり思っていた。


 あたしにそのうわさを聞かせてくれたのは、社員の樋口さんだった。
 樋口さんはデブで若ハゲでキモいので、あたしにはそれが、まったくのやっかみにしか聞こえなかった。
 

 「林には、気をつけたほうがいいよ。あいつ、の部屋に行くと、睡眠薬盛られてヤられちゃうから」


 アホかこのおっさん。 
 
 そりゃ、あんたじゃねーのか。キモいんだよ。
 と、あたしは思っていた。

 
 しかし昨日はちょっと飲みすぎた。
 飲み会の帰り、林さんがちょっとコーヒーでも飲んでく?と誘ってくれたときは、ちょっとうれしかった。

 
 樋口さんから聞かされた噂が気にならないわけでもなかったけど、まあ、そうなったらそれでいいか、みたいに少々投げやりな気持ちもあった。
 
 
 でもまさか、本当に薬を盛られるとは。

 林さんがお風呂から上がってこないので、ベッドから起き上がってみる。
 妙にさわやかな気分だった。


 ずきん、と左の乳首が痛んだ。
 見下ろしてみると、乳首が少し赤くなってた。


 乳房にも、その下にも、キスマークらしいものがついている。
 

 そっと内腿に手を伸ばしてみると・・・何か、皮膚がかさかさしているみたいだった。
 

 それに・・・神経を集中すれば、まだ異物感が残っているような気がする。
 


 ヤられた。
 こりゃマジで、真剣にヤられた。


 あたしはのろのろと起き上がって、部屋の隅に置いてあった姿見の前に立って、自分のからだを鏡に映してみた。


 「ひええ・・・

 思わず間抜けな声が出た。

 首筋に、鎖骨のあたりに、おっぱいの周辺に、おなかに、水着線のあたりに、それに内腿にもたくさん・・・いたるところに、キスマークがついていた。


 まさか、と思って、鏡に背を向けて背中を見てみる。


 「さ、最低・・・」

 肩甲骨の間、腰、それにおしりの上にも・・・やっぱりキスマークがある。

 「ど、どんだけ吸われてんだ・・・ってか、どんなに吸うのが好きなんだ」


 かっと頭に血がのぼり、意識がさらにはっきりしてきた。
 怒りのせいなのか、恥ずかしさのせいなのかはわからない。
 多分、怒りが70、恥ずかしさが30というところだろうか。


 わたしはあわてて服をかき集めて、身に着けはじめた。
 こんな・・・こんな変態性欲者の家には、一分たりとも居ることはできない。


 「あ、起きたんだ・・・おっはよう!!!!


 顔を上げると、バスタオルを腰に巻いて、全身から湯気をあげている林さんが立っていた。
 屈託のない笑顔である。


 わたしはブラジャーとTシャツだけ着て下は全裸、という間抜けな格好だったが、林さんに詰め寄った。


 「あたしに何したのよ??・・・あたしに何飲ませたのよ!!!」
 「え、ちょっと待って。ひょっとして、ゆうべのこと、何にも覚えてなかったりするわけ?」

 林さんがニヤニヤと笑う。

 「あんた、あたしに何かヘンな薬飲ませたんでしょ!!!・・・で、意識を失ったあたしに・・・!!!」
 「意識を失ったって・・・え?失ってなかったけどな。覚えてないだけでしょ。・・・ってか、ほんとに覚えてないの??」
 「何も覚えてないわよ!!あんたのコーヒー飲んでると、いきなり意識がなくなって・・・・」
 「そこまでしか覚えてないだけでしょ。・・・・ってか、その後、飲み直したの、ホントに覚えてないの?・・・・君がウイスキーを生でぐいぐいやって、おれ、もうそのへんにしといたほうがいいんじゃない?・・・つったんだけど」
 「ウソつき!!!あんた、コーヒーになんか入れたんでしょ??そうなんでしょ?」
 「ああ、樋口さんが言ってるうわさでしょ、それ。おれ、そんな犯罪者じゃないよ」 
 「ともあれあたし、ケーサツに訴えるからね。これあんた、マジで犯罪だから」


 脅しではなく本気で言ったつもりだった。
 でも林さんはまだニヤニヤ笑っている。


 「・・・え、でも、君の方から先に服を脱いで、おれに抱きついてきたんだけどな。それも、当然覚えてないよね」
 「ウソつかないでよ!!!・・・あたし、彼氏いるんだからね!!!!」
 「それもゆうべ聞いてたから、『え、それはマズいんじゃないの』っておれ、ちゃんと言ったよ」
 「あんた、最初からあたしにこんなことするつもりだったんでしょ?・・・そのつもりで昨日、あたしを飲みに誘ったんでしょ?」
 「いや、それも違うぞ。君が『彼氏とうまいこと行ってないから相談がある』って、この部屋に来たい、つったんだよ」
 「ウソ!!!ウソ!!!そんなはずないでしょ!!テキトーなこと、言わないでよ!!!」
 「いやあ、そこで断るべきだったんだけどさあ、おれもそんなに悪い気がしなかったもんだから・・・・」


 林さんが濡れた頭を掻く。
 そしてまた、へへへ、と笑う。


 「ってか、こんなに全身にキスマークつけて・・・変態!!!どーしてくれんのよ!!彼になんつったらいいのよ!!」
 「でも、それだって君が『吸って!!跡が残るくらい吸って!!』って言うもんだからさ」

 
 ちょっと、冷や汗が出てきた。


 確かに・・・あたしはあの時にテンションが上がるとそんなことを彼氏にお願いすることがある。

 それに・・・最近彼氏とうまく行ってないのは事実だ


 「あんた、みんなにこんなことしてんでしょ。いろんな女の子騙しては、家に連れ込んで、睡眠薬盛って、いやらしい事してんでしょ!!」
 「睡眠薬なんか盛ってないって。ってか、それじゃあマジで犯罪者でしょ」
 「犯罪者じゃん!!!超のつく犯罪者だよあんた!!!!」
 「そこまで言うんだったらビデオに撮ってあるから、見てみる?」


 え。


 ビデオって


 「・・・・な、な、何?なんなのビデオって・・・・」
 「いや、撮りながらしてもいいか、って聞いたら、『何それマジ変態っぽくて楽しそう!』っていうから、撮らせてもらったんだけど」
 「ええええええ??????


 そう言うと林さんは腰にタオルのまま、部屋の隅にあったハンディカムを手に取った。
 あたしは下も履かないままに、林さんがビデオを操作するのを見上げていた。

 「ほら、すごいでしょ」
 「・・・そ、そんな

 差し出されたビデオカメラの液晶に映っていたのは・・・・全裸で、騎乗位の体制で、思いっきりおっぱいと髪を振り乱して、悶えまくっているあたしの姿だった。

 当然だが、アングルは下からアオリ、だ。


 『・・・・・す、す、すごいっっ!!・・・ど、ど、どーなっちゃうの、どーなっちゃうの???あっ・・・あっ・・・あたし、どーなっちゃうの???
 『・・・・うっ、うっ・・・・・撮られてると興奮する??』林さんの声だ。
 『・・・・ま、まじ、まじ、まじ・・・あっ・・・んんんっ・・・・ありえないほどコーフンする・・・』
 『・・・・うっ、うっ・・・こ、こんなとこ、こんなとこ彼氏が見たら・・・・どう思うだろうね?』
 『・・・・しっ、し、知らないっ・・・あんっ・・・あんな・・・あんな・・・』
 『・・・うっ・・・うっ・・・あんな・・・あんな・・・何?』
 『・・・・・あっ・・・うっ・・・ううんっ・・・・
 ・・・あんなチンカス野郎知らねーーーーーっての!!』


 

 あたしは言葉を失って、ただ画面を見つめていた。



 「ほらね」林さんが言った。「睡眠薬だなんて、樋口さんが言ってるだけだよ。あ、ビデオ単純に、はおれの趣味だから」
 「・・・・このビデオをネタに・・・・あたしをまた・・・」

 あたしは林さんを恨みがましく見上げた。

 「そんな、犯罪者じゃないんだから。何だったらこのテープ、あげるよ」
 「い・・・・いらないわよ!!!変態!!!」
 「じゃあ、おれ、持ってていいの?・・・あ、大丈夫。誰にも見せないから」
 「・・・・」


 あたしは黙って、ベッドの上で丸まっていたパンツを履いて、林さんとは極力目を合わせないようにし て、ジーンズに脚を通した。

 「・・・帰るの?・・・ケーサツに行くの?」

 からかうように、林さんが言った。

 「・・・死ね」

 あたしは鞄を取り上げて、足音も荒く・・・まだタオル一枚腰に巻いたままの林さんの脇をすり抜けた。
 通りすぎる瞬間、林さんがあたしの耳元で囁いた。


 「また、おいでよ。今度は記憶のはっきりしてるときに、もう一回しようよ
 「変態!!レイプ魔!!人でなし!!!

 
 鞄で林さんをめちゃくちゃに殴った。


 「・・・痛っ・・・ちょっと君・・・そんな、こりゃもう・・・痛いって・・・やめろよ・・・だから・・・ビデオ返すよ・・・悪かったよ・・・」


 腰のタオルがはらりと落ちて、林さんのしなびたあそこが丸出しになる。


 あたしはなぜか、ますます怒りを駆り立てられて・・・さらに強い力で林さんを殴り続けた。

 「・・・・そんな、やめろって・・・ゆうべはあんなに仲良くしてれたのに・・・・あっ・・・いてっ・・・・」



 絶対、絶対に何か盛られたはずだ。


 そう信じようとすればするほど、殴られながらもニヤニヤ笑ったままの林さんのことにますます腹が立って、わたしは鞄を振り下ろし続けた。


「・・・・いたっ・・・痛てえよ・・・許してってば・・・ねえ、ほら・・・機嫌直してよ・・・なあ、おれと付き合おうよ・・・な?」



 絶対に盛られた。盛られたに違いない。



 あたしは鞄を振り下ろすのをやめなかった。


【完】

テーマ:官能小説・エロ小説 - ジャンル:小説・文学

 犬を散歩させていた。
 その頃はそれくらいしかやることがなかった。


 とても天気がいい日だったので、普段は自宅から20メートル四方を離れることはないが、さすがにあそこまで天気がいいと、駅向こうの公園まで足を延ばしてみようかという気にもなる。


 犬のほうは、あんまり乗り気じゃないようだった。
 うちの犬は散歩があまり好きではない。散歩に出かけると、ほんの5分も待たずに家に帰りたがる。
 最近ではわたしのほうがこの犬に、散歩につきあってもらっているようなもんだった。


 うちの犬は和犬系の雑種で、まだらの肌をした、太った、醜い犬だった。
 醜いだけならまだしも、この犬には可愛げというものがまるで欠けている。
 めったに感情を露わにすることはなく、こいつが吠えたり、クンクン甘い声を出したり、ましてやわたしに甘えてくるなどということはこれまでに一度もない。


 どうやら犬はわたしのことを好いていないらしい。
 というか、わたしのことも含めて、世の中のすべてのことに関心がないのだ。
 その点はこの犬はわたし自身によく似ていた。



 だから特に可愛がっている、というわけではないが、ずっと一緒に暮らしている。



 さて、公園の風景はのどかそのものだった。


 空はどこまでも晴れ渡り、太陽はやさしい。ずいぶん緑の目立つようになった桜の木が風に揺れ、まるで全自然が『さあお前、そこらへんのベンチに腰かけて昼寝でもしろ』と、わたしを誘っているようにさえ見えた。


 そんなわけで、わたしはベンチに腰をおろし、ベンチの足に犬のリードを結わえると、くつろげる体勢をとった。
 そんな風に犬を縛りつけて眠るなんてひどいと思うかも知れないが、うちの犬は平気だ。

 
 じっとしてろ、といえば3日間でもそこでじっとしている。動くのが心底嫌いなのだ。
 それに、こんな不細工で汚い犬を盗むようなもの好きがいるはずもない。



 あっという間にわたしはうすい眠りにおちた。


 なんだかいやらしい夢を見たような気がする。
 夢のなかではよくあることだが、数か月前に出て行った女との関係が夢の中ではなぜか理由もなく解消していて、わたしと女は公園のベンチでお互いのそれぞれの性器を、服の上からまさぐりあっていた。


 
 どこかの本で読んだが、われわれ人間はこんなうたた寝のような状況において、入眠直前の風景の中で過ごしている状態を夢に見るらしい。


 夢と事実が違うのは、女がいないだけのことで、眼を醒ますとわたしはしっかり勃起していた。



 と、眼の前で・・・うちの犬が小さなポメラニアンの股間をくんくんと嗅いでいた


 ポメラニアンのリードをたぐるように視線を動かすと、それは小さな手につながっている。

 
 かなりの確率でそのポメラニアンのご主人と思われるその手は、11、2歳の少女のものだった。
 少女は無表情に、自分の犬の股間を、わたしの犬がクンクンと嗅ぐ様を眺めていた。


 ふわりと風が吹いて、少女の短く切りそろえた前髪が揺れた。


 「・・・・」

 わたしは何も言わなかった。少女も、何も言わなかった。
 ただ少女は、犬同士の発情行動に対して、非常に興味を惹かれている様子だった。


 わたしの犬は、執拗にポメラニアンの股間をくんくんと嗅ぎ続ける。


 ポメラニアンは、ときよりうちの犬の鼻先から逃れるように腰をくねらせるが、本気でうちの犬から逃れようとはしていない。
 お互いまんざらでもなく、焦らしあっている最中のようだ。


 「・・・・これって・・・」不意に、少女が呟いた。「・・・赤ちゃんを作ろうとしてるんですよね・・・?」
 「いや」わたしは言った「・・・それは、どうかな。ただ、気持ちよくなりたいだけだよ」


 そう言って、わたしはこんなふうに他人と口を効いたのが、実に3日ぶりであることに気がついた。


 「・・・でも、このまま放っておくと・・・この子たち、コウビをして、赤ちゃんを作るんでしょ?」
 「そう、コウビをする・・・そうそう、コウビをね。そうだよ」



 少女はショートパンツを履いていて、小枝のようにか細い太腿から脛を、露わにしていた。
 足には薄茶色のスニーカーを履いている。
 それにすっぽり隠れるような小さなスニーカーソックスは、彼女の踝までむき出しにしていた。
 彼女の膝小僧は、浅蜊のように小さかった。


 その小さな膝小僧が、居心地悪そうに擦れ合っている。


 「うちの犬は、その・・・この犬が・・・好きなのかな」少女が首を傾げた「今、遭ったばっかりなのに」
 「・・・・どうだろうね。ふしだらな犬だね」わたしは言った「ほんとにメス犬だ」
 「ふしだら?
 「・・・いや、いい。忘れてくれ。ちょっと口が滑った」
 「うちの犬は、ふしだらじゃないですよ。他の犬とは、こんなふうにならないもの」
 「じゃあ・・・一目ぼれしたのかな。まあ、よくあることじゃないかな。大人になればわかるよ」
 「・・・一目ぼれして、コウビしちゃうもんなんですか?」また少女が首を傾げる「じゃあ、うちの犬は、いま、この瞬間は・・・この犬のことが好きなのかな」
 「そうかも知れないね」
 「でも、コウビが終われば、どうなるんだろう。・・・・それでも、うちの犬は、この犬のことをまだ好きなのかな」
 「そうじゃないかも知れないね」
 「・・・コウビって、気持ちいいのかな


 わたしは考えた。
 どうなのだろうか。
 犬たちは交尾で、われわれ人間のように、快感を貪りあっているのだろうか。


 うちの犬は、まだポメラニアンの股間を嗅いで、焦らし続けている。
 ポメラニアンのほうは・・・まだうちの犬を焦らすつもりらしいが、その形ばかりの抵抗もずいぶんおざなりになっているようだ。


 「・・・いや、本能だよ。本能。本能だから、好きとか、そういう問題じゃないのかもしれないね」
 

 わたしは適当なことを言った。


 「・・・楽しくないんですか。コウビって」少女が犬たちの様子を凝視しながら言う「じゃあ、なんでこの子たち、こんなに嬉しそうなのかな」
 「別に、好き同士でなくっても、単純に交尾するのは楽しいんだよ」
 「え、そうなんですか?」
 「ああ、たぶん」わたしは、確信などまるでなく頷いた。
 「好き同士でなくても、コウビはできるんですね」
 「・・・あ、ほら、始まるよ」


 うちの犬が、のっそりと半身を起こし、前足でポメラニアンの腰をとらえた
 ポメラニアンは、前足を伏せ、後ろ脚をつっぱらせて、腰を突き出して・・・・おねだりをするように全身をくねらせている。
 
 ぐいっ、とうちの犬が腰を突き出す。


  「あっ・・・・」少女が薄い唇を開けて、小さな咳のような声を出した。

 
 ぐい、ぐい、ぐい、ぐい、ぐい、ぐい

 「・・・ほら、どうだい。2匹とも、楽しそうだろう。これが、本能だよ」
 「・・・うちの犬、痛がってませんか?」少女が心配そうに囁く「・・・痛くないんですか?・・・コウビって
 「・・・大丈夫だよ。うちの犬はやさしいから。・・・ほら、やさしく腰を使ってるだろ?」



 ぐい、ぐい、ぐい、ぐい、ぐい、ぐい



 「・・・・そうは見えないんですけど。なんか・・・うちの犬、いじめられてるみたい」
 「いや、そんなことはないよ。ごらん」わたしはポメラニアンの顔を指差した「・・・ほら、気持ち良さそうだろ?・・・君の犬は、ちっともいじめられてるなんて思っちゃいない。・・・もっと、もっとって、腰を振ってるだろ?もしいじめられてるとするなら、君の犬はあんなふうに大人しくしてるかい?・・・ほら、ごらん、自分で腰を突き出して、もっとしてほしそうに動かしてるだろ?」
 「・・・そ、そうですね・・・」
 「・・・これが、本能だよ。これが、自然だよ。そしてこれが・・・・」
 「これが・・・?・・・あ、終わった」


 うちの犬がポメラニアンから離れる。
 ポメラニアンはぐったりもせず、少女の脛のあたりに駆け寄ってじゃれつきはじめた。
 うちの犬も当然、ピロートークをしたり煙草を吹かせたりもせず、そのままのっそりとわたしの足もとまで戻り・・・伏せた。


 「・・・これが・・・何ですか?」
 「・・・いや、何でもない。忘れてくれ」


 しばらく少女は、足元でじゃれつくポメラニアンをそのままに、わたしの顔をじっと見ていた。


 「・・・もう行きます。じゃあこれで」
 「ああ、気をつけて」


 少女はポメラニアンを引っ張って、公園の出口の方向へ歩き出した。
 ポメラニアンは少女の足のまわりを駆け回りながら、一緒に去って行った。


 うちの犬を一度も振り返りもしなかった。


 少女もわたしを振り返ることはなかった。
 

 うちの犬は、わたしの足もとで、伏せたまま、じっとしている。

 
 「良かったか?」

 わたしは犬に聞いた。
 犬はわたしを見上げもしなかった。

 「まったく、どんな相手にも股を開くとんでもねえメス犬だったぜ・・・・なあ?」

 犬は伏せたままだった。

 ふわりと風が吹いた。
 

 言うまでもないが、わたしはまだ勃起していた。


 【完】

テーマ:官能小説・エロ小説 - ジャンル:小説・文学

 うちの姉はエロい。
 弟の僕が言うのだからほんとうだ。


 姉に対してそのような感情を持つのはまともではないと判っている。


 姉には特定の彼氏はいない。弟の僕がそんなことを言うのもなんだけど、姉はすごくふしだらな女だ。
 電話一本でどんな男に呼び出されても出かけていってヤらせる女。


 それが姉だ。


 さっきも隣の姉の部屋から、携帯の呼び出し音がするやいなや、


 「え?今から?行く!!行く!!!・・・どこ?あ、駅前の公園??20分で行く!!」


 続いて、あわてて身支度する物音。
 また、どこの馬の骨とも知らない、ろくでもない、姉を単なる公衆便所としてしかみていない男が、姉を呼び出したのだ。
 

 今は深夜1時。
 僕は受験勉強をしていた。
 点けていたラジオの音も、目の前のノートと参考書の文字も、明日のテストのことも、すべてがどうでもよくなってしまった。
 何もかもがこんがらがって、ぶつかり、こすれあって、頭の中でいやな音を立てた。


 姉は22歳、僕は15歳だった。


 姉が部屋から飛び出していく。
 もはや両親は姉には何も言わない。
 

 大学を卒業して以来、就職もろくにせずに、男に呼び出されては、喜び勇んで出て行く姉。
 

 『あのど淫乱のすけべえ女が』


 僕は心の中で毒づいて、舌打ちをしてから、いすの背もたれに全体重をかけて大きく伸びをした。
 バタン、と玄関のドアを閉める音がする。姉が出て行ったのだ。
 

 姉は中学・高校と陸上部だったので、すごく脚が早い。
 しなやかな肉体、屈託のない笑顔。
 昔の姉はあんなふうじゃなかった。素直で、陸上にしか興味のない体育会系の女子生徒だった。
 

 いったい、何が姉をあんなふうにしてしまったのだろうか。
 やはり大学の4年間が悪かったのか。

 
 姉は大学時代から、やたらと男好きになった。
 たぶん・・・姉は大学に入るまでは処女だったんじゃないだろうか。

 
 絶対そうだ。


 大学が姉を変えてしまった。あんなふしだらで、誰に対しても気軽にサセる、都合のいい女に作り変えてしまったのだ。


 いったい、大学ではどんなことが行われているのだろうか?


 誰もが、あんなふうに、女をコマしたり、女のほうも喜んでコマされたり。
 そんなことが毎日繰り広げられているのか。


 僕は姉が通った、高校から大学までエスカレータ式に進学することのできる高校を目指して、今、受験勉強に励んでいる。
 

 当然だけど、勉強など何の意味もないようにさえ思えてきた。


 確かに、セックスはしてみたい。でも、それはまだ、ずっとずっと先のことだ。
 成人式や、就職や、結婚みたいに。あるいは、この世の終わりみたいに。
 5年先のことだろうと、10年先のことだろうと、1年以上先のことはすべて、『ずっと遠い未来のこと』に一緒くたにカテゴライズされて、頭のすみっこのほうでぼんやりと漂っている。

 
 どうでもいいことなのだ。


 それよりずっと気になるのは、姉が、これからいったい、男と、どんなことをするのか、ということだ。

 

 いつからだったろうか。



 こんな風に姉が夜中に男に呼び出されるたびに・・・異常な亢奮がこみあげてきて・・・オナニーにふけってしまうようになったのは。

 最初、僕はそんなことをしたがる自分が信じられなかった。

 しかし、どんなに頭から追い出そうとしても、どこか知らない薄暗い部屋で、全裸に剥かれた姉の身体が、見知らぬ男の脂ぎった手によっていいように弄ばれている様が鮮明な画像となって浮かび上がってくる。



 姉ちゃん、もうこんなことはやめてくれよ。

 おれ、弟として恥ずかしいよ。



 そう思いながらどこまでも熱くなって、固くなって、ぬめりを増していく自分の性器を握り締める。
 まるで、姉をこらしめるように、恥ずかしい、ふしだらな姉を戒めるように、自分の性器を乱暴に、激しくこする。


 そうして最終的に得られる射精感は、まるで生まれ変わりの瞬間みたいに鮮烈だった。
 

 その後、この世の終わりのような深い罪悪感と後悔が襲ってくる。
 それがわかっても、僕はそんな罪悪を繰り返した。



 しかし、その晩は違った。
 どうしても、オナニーだけでは収まらなかった。


 僕は椅子から立ち上がると、ちょっと黒めのパーカーを着て、こっそりと部屋を抜け出した。


 
 駅前の公園までは、全速力で走った。
 ついたときには、もう息が上がっていた。
 姉の姿がもうそこにはないこともわかっていた。
 

 しかしそれでも、公園まで来て見なくてはすまなかった。


 深夜の公園に人影はない。

 誰も遊ぶものがいないジャングルジムや、ブランコや、滑り台が、いつものように闇の中に溶けて、おとなしくしている。
 まるで、そいつらに慰められているような気がした。


 そのせいか、ひどく走ったせいか、姉への複雑な思いのせいか、僕は吐きたくなった。
 公衆便所には、深夜でも明かりが灯っている。

 
 口を両手で押さえながら、便所まで走った。



 と、入り口に差し掛かったときに・・・障害者用のトイレから、聞き覚えのある声がした。


 「・・・・あっ、うっ・・・そこ・・・・っ・・・そこもっと・・・・」


 一気に吐き気が引いていった。
 姉の声だった。


 「・・・・だめ、それ、それ、ヤバい・・・バカ、すけべ」
 「バカはお前だろーがよ、このメス豚
 
 パーン!!
 ・・・・何かを叩く音。
 
 「・・・・んんっ・・・くうっっ」
 「もっと腰ふれよ、おら、おら、いいんだろ?いいかって聞いてんだよこの変態女!!

 パンーン、パーン、パーン!!!!

 「あっ、あっ、ああんっっ!!」
 「ホテルより便所のほうが感じるなんて、とんでもねー変態だぜてめえはよ!!おら!おら!おら!」

 パンーン、パーン、パーン、パーン、パーン!!!!

 「・・・・ああんっ!!!お、おかしく、おかしくなっちゃうよう!!もっと!!もっと!!!」
 「便所女!!便所女!!

  パンーン、パーン、パーン、パーン、パーン!!!!

  
  いつの間にか僕は、トイレのドアの前で、ジャージのズボンに手を突っ込んでいた。
  ズボンの中でこれ以上にないくらいまで硬くなった性器を、必死でいましめていた。
  今、便所の中で便所女と呼ばれながら尻を叩かれている姉を、いましめる代わりに。



 「・・・・んんんっ・・・・ヤバい、ヤバい、もう、ヤバい、いっちゃう、い、いくっ!!!」

 パーーーーーーーーーーーン!!

 「・・・・・・・ああっ、あ、あ、あ、あ・・・・・・・かはっ・・・・」




 気がつけばズボンの中で射精していた。
 荒い息とともに、僕はふらふらと便所を後にし、近くの茂みに身を隠した。

 
 パンツの中は、僕の頭の中と同じで、ねばつき、絡み合い、ぐちゃぐちゃになって・・・今やそれがジャージの生地にまで、染み出している
  

 茂みの中で、冷えていく股間の粘りの不快感に耐えていると・・・・しばらくして、身障者用トイレのドアが開き、姉が・・・・いかにも頭の悪そうな、ヒッポホップ系なのかヤンキー系なのか釈然としない男と、クスクス笑いながら出てきた。



 僕はそのまま息をひそめて・・・二人がいちゃいちゃと寄り添いながら公園を後にするのを見送った。


  どこに行くのだろう?
 どこかの、別の公衆トイレだろうか?


 と、背後から突然声がした。

 「・・・・便所の中で尻叩かれながらイくとは、最低やな、あの女

 はっとして振り返る。


 ジャージを着た、太った丸刈りの男の顔が、僕の真後ろにあった。
 男も僕と同じように・・・茂みの中で這い蹲るようにして身をひそめていたのだ。


 「・・・・ボク、なんやええ匂いさせてるな。イッってもうたんか?」


 男が鼻をひくひくさせて、笑う。そのにきびだらけの醜い顔が、好色そうに歪む。


 「可愛い子やな・・・・どうや、おっちゃんと一緒にあのトイレに、入って、2発目いってみいひんか?」


 僕は、茂みから飛び出すと、一目散に走り出した。

 
 そのまま、ずっと、ずっと走り続けた。
 とりあえず、家には帰らない。どこか、ここから遠くへ離れるんだ。
 それに・・・朝まで走れば、汚れたズボンも乾くかもしれない。


 いつの間にか、頬に涙が流れていた。

 

 でも走り続けた。


 【完】

テーマ:官能小説・エロ小説 - ジャンル:小説・文学

 まず最初に申し上げますのは、この文章はあくまでわたしの想像と妄想に基づくものであり、現実生活の利益や損失にはなんら寄与しないものであることをご理解ください。

 以下のとおりにことを進めたところで、あなたがどんな被害を蒙ろうとも、それは一切わたしの関知するところではありません。

 もし、万が一、あなたが妄想と現実を区別する分別を持ち合わせることなく、この文章を真に受け、わたしがここに書き記すような破廉恥な行為に手を染めたとしても、それはわたしの責任ではありません。
 
 
 自己責任です。
 いい言葉ですね、自己責任。

 この文章を見て、何を感じるか、それはあなた次第です。
 そして、その後どうするかもあなた次第です。


 あくまで、自・己・責・任に基づいて、お読みになることをお勧めします。





 わたしの職業は大学教授です。
 何処の大学に籍を置いているかは、ご勘弁ください。



 先日、通勤電車の中で、乗り合わせた女子高生に痴漢行為を働いたかどで逮捕されました。
 わたしは無罪を主張しましたが、一審、二審ともに有罪判決が出たため、高裁まで争いました。
 

 そして、晴れて無罪を勝ち取ったわけです。


 『疑わしきは、被告人の利に』という法の原則に基づいた、正しい判決だと思います。
 わたしの疑いは晴れ、汚名は挽回され、それまで休職していた職場にも近々復帰する予定です。


 
 さて、件の『被害者』である女子高生ですが、たいへん大人しそうな、少し頭のトロそうな、普通のお嬢さんでした。

 最近街でよく見かけるような、極端に短いスカートを履いていたわけでもありませんし、いわゆるギャル系の雰囲気をかもし出していたわけでもありません。
 世間の皆さんはよく勘違いをされるようですが、べつに痴漢に遭う女性は、極度に露出の多いファッションを着ている傾向も、過度にナイスなバディを強調しているわけでもないのです。
 
 
 まあ、そういう場合もありますが、基本的に痴漢に狙われるのは、『頭のトロそうな女性』です。

 なぜならそういう女性は、痴漢に触られても、ショックで頭が混乱すれば頭が真っ白になって具体的な抵抗は何もできなくなり、その間、痴漢たちは思う存分、彼女らの身体を弄くりまわすことができます。


 その女子高生さんは・・・わたしを痴漢と誤認されたその女子高生さんは、そうしたこと以外にも私にとって、いや痴漢にとって大変好条件な要素を兼ね備えておられました。


 まず、背が165センチくらい、と比較的高めであったということ。
 これは物理的な条件ですが、あまり背が低い女性は、お尻を触りにくいのですね。


 それにその日、彼女は学校カバンに加えて部活用の大きなスポーツバッグを提げていました。
 右手にカバン、左肩には大きなスポーツバッグと、荷物が多くて手が塞がっている。
 そうなれば、必然的にお尻を触られていることに気づいていても、抵抗しにくいのです。


 これらは物理的見地から見て、わたしにとって、いや痴漢にとっては大変すばらしい条件です。


 また、これは一般的な痴漢とされる人々の嗜好の問題ですが、彼女はその身長とともに、少しふくよかで、全体的に丸っこい体型でした。
 といっても、わたしは彼女をデブであると揶揄しているわけではありません。

 
 デブではだめです。
 まあ、最近はあまり使わない言葉かもしれませんが、グラマー系とでもいいましょうか。


 全体的に、少しふくよかで、身長が高い。

 それがわたくしども、いや、わたしくではくて痴漢の皆さんの好む女性のタイプです。
 なぜならそういう女性のお尻は触り心地がたいへんよいからです。

 わかりやすいでしょう?



 また、そんなに世間一般の人が思われるほど、女性の顔のつくりは問題ではありません。
 いえ、こだわりが無いと申しますとウソになりますかね。

 まあ美人であればそれに越したことはないのですが、得てして美人というのはそんなにボンヤリしていないものです。
 極端にかわいらしい容姿の女性も同じく、常に自分の容姿が男どもの目に晒されていることを意識しておりますので、決して無防備ではない。


 どちらかというと、そうですね・・・何か草食動物を思わせるような、どこかしら愛嬌のある、ちょっと白痴的で、大らかそうで、お尻を触るくらいのことは許してくれそうなタイプの女性、そうした雰囲気こそが、痴漢が女性の容姿に求めているものです。

 でもまあ、顔はそれほど問題ではありません。
 身長と、体型と、見た目の性格の特性さえ兼ね備えていれば、ブスでも問題なしです。


 さて、こうした要素を兼ね備えていたその女子高生さんは、わたし(と彼女が言い張っている男)に、スカートを捲り上げられ、その柔らかく、深く握ればかすかに奥底に芯を感じられる尻肉を下着の上から捏ねまわされたあげく、果ては下着の中にまで手を入れられたといいます。


 そのときの彼女の心情を想像してみてください。
 

 世間では何のかんの言われてますが、はっきり言って現役の女子高生のほとんどは男性経験などありません。
 特に、痴漢に狙われるタイプのような女子高生の皆さんは。


 その彼女が、いまだ誰にも触れさせたことのない、自分の身体の中でもっとも恥ずかしい部位を・・・たまたま電車に乗り合わせただけという見知らぬ男に、すきなように弄くりまわされるのです。

 なんという屈辱感、なんという理不尽でしょうか。

 しかも痴漢は、破廉恥にも、パンツの中で彼女の快楽のスポットを探し求め、彼女の性感をほじくり出そうとします

 なんと、その顔も知らないような汚らわしい男は、満員電車の人ごみの中で、性的な刺激を彼女に与えようとしているのです。
 
 彼女の頭が真っ白になります。
 全身から汗が噴出します。
 何とか周りの人に知られぬように、腰をよじります。

 そうして左右に踊る腰が、痴漢にはまるで、さらなる快感を求めるためのおねだりのように映り、ますますその情欲を掻きたてられます。
 緊張と恐怖感とは裏腹に、彼女の意思とは関係なく分泌される屈辱の蜜が、痴漢の指を濡らします。


 「・・・・やめて・・・・やめて下さい」


 ほとんど聞き取れないような声で、彼女がつぶやくのも、わたし、いや痴漢にしてみれば燃え盛る欲望の炎にくべられる劣情の薪でしかありません。

 そしてわたし、いや痴漢は、彼女のまだタンポンすら受け付けたことがない(であろう)密かな入り口に狙いを定め、ゆっくりと・・・


 「んんんんっ・・・・・」


 彼女が肩をすくめ、待ち受けるさらなる辱めに耐えるための体制を整えるのを眺めながら、さらに痴漢は・・・・
 



 万が一、標的とした女性の性格に読み違えがあったとします。

 『この人、痴漢です!!!!』とやられたとしましょう。



 それでも、基本的に痴漢のような性犯罪は親告罪です。

 これはどんな痴漢も理解していることですが、これをやられた場合は、『どんなに被害者の女性が“てめえが痴漢だよ”』と言い張っても、それを認めないことが鉄則です。

 駅長室には絶対行かない。
 できることなら振り切って逃げろ。


 これは、あまたの痴漢冤罪問題に取り組む、まともで良心的な弁護士の先生方も仰ってることです。


 それでも振り切れないときは、常にカバンに忍ばせておいた消毒用濡れティッシュで、どさくさにまぎれて丹念に指をふき取りましょう。
 これは指先に、被害女性の衣服の繊維や、マン汁、いや分泌物などDNAを残さないようにするためです。


 完璧ではありませんが、裁判になったときに重要な客観的証拠とはならないくらいにまでには、証拠を消すことができます。



 それでもなお、被害女性の意思が強く、これが刑事事件に発展したら、あとは開き直るまでです。
 こうした時に必要になってくるのが、普段からの人徳と、社会的地位と、友人の多さです。



 “まさかあの人が、そんな破廉恥なことをするわけがない”



 そう思われるような人生を送ることが何より大切です。
 そうすれば、勝手にあなたの無罪を信じた友人や家族たちが、長くつらい裁判の間もあなたを支えてくれます。


 警察の冤罪に対して批判的な弁護士の先生方も、あなたの戦いに協力してくれるでしょう。

 
 それに・・・そこまで強い意志を見せれば、ドン臭そうな16、7の小娘の主張と、仮にも大学教授であるわたしの主張、世間はいったいどっちを信用するでしょうか?


 世の男性諸君のほとんどが、痴漢冤罪をわが身にいつ降りかかるかもしれない災難として恐れているこの風潮の中で?


 最終的には、わたしが、いえ、痴漢がその女子高生にしたことが、客観的に立証されなければ、無罪となるのです。
 実際に痴漢行為があったか否かは、問題ではありません。


 現にわたしはそれで、最高裁まで戦い、無罪を勝ち取りました。



 こうしたわたしの戦いは、世間の痴漢冤罪を恐れる男性諸氏、そして実際の痴漢の皆さんに大きな勇気を与えたことでしょう。

 わたしが、みなさん同士の方に言いたいのは、ただこの一言です。

 
 「とにかくシラを切りとおせ。今、世間は我々の味方だ


 以上、最後までお付き合いありがとうございました。

 【完】

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 「佐友里さん、ゆうべはずいぶん、ハッスルしたようやの」


 くそじじいが。


 わたしは舌打ちした。


 だーかーらー、舅と同居なんてイヤだったんだ。
 だいたいからして、このじいさんがど助平であることは知ってた。
 

 「うるせえよ、くそじじい」
 あたしはテレビ画面から目を離さずに寝転がったまま、戸口のところに立っている義父のことを振り返りもしなかった。


 「佐友里さん、いつも大変やろ。なんせ、儂が毎晩聞き耳立てとるさかいにな。声を殺してアレすんのに、往生しとるんやろが」
 「あんたに聞かれたからって、どーってことないって」


 いつから義父に敬語を使わなくなったんだろうか。


 ってか、わたしも義父と同居して3年、すっかり強くなった。


 最初はこんなふうにエロいことを言ってくるじじいに、本気で悩まされたものだ。
 ダンナに相談しても、『もうボケてるんだから』というだけで取り合ってくれなかった。
 実際、あんまりにも破廉恥なことばっかり言われるので泣いてしまったこともあった。
 

 今となってはアホらしい限りだけど。


 「それでも聞こえてきよるで。儂は耳のほうは、まだしっかりしとるしな。あんたの・・・そのなんちゅうかな・・・・押し殺したような、我慢するような声が聞こえてきよるんや。それがまたよろしいの~・・・」
 「変態じじい。ホザいとけ。どうせ勃ちもしないくせに
 「儂に聞かれるのが、恥ずかしいんやろ。そうやろ?」
 「そんなに聞きたいのかよ。年金でエロDVDでも借りてきたら?・・・借りてきてあげよっか?」
 「いやいや、儂は、自分の部屋で、あんたの、押し殺したような声を聞くのが好きなんや。・・・昨日も・・・あんたの声を聞きもって、この歳になってみっともない話やけど、一発せんずりぶっこいてしもうたわ」
 「てめえ・・・じじい・・・」


 あたしは半身を起こして、じじいに向き直った。


 「まさかとは思うけど、布団とか汚したんじゃねーーーだろーーーな!!!」
 「そないに怖い顔せんと・・・たまには儂にも、アキヒコに見せるみたいな、悩ましいアヘアへ顔を見せてえな」
 「てめえ、勃つのかよ!!!勃たねえだろ!!!」
 「もうビンビンやで。アキヒコとあんたが毎晩のように、やらしい声を聞かせてくらはるさかいな。今もあんたのその怒ってる顔を見ながら、その顔がアノときはどんな風に歪むんか、イくときはどんな甘え声を出すんか、それ想像しただけでビンビンになってくるがな」
 「ビンビン、ビンビン、って、口で言ってるだけだろーが!!!」
 「あんた、昨日の晩は何回イったんや?・・・儂の聞いた限りでは、3回はイった見たけど、どないや?」
 「関係ないでしょ。ってか、マジで、そんなこと聞いてどーすんの?」
 「ええやないか。年寄りの他愛のない戯言やないか。聞き流しといてくれたらええんや」
 「聞き流してるけど、あんたしつこいじゃん!!!!」


 ああ、またじじい・・・義父のペースだ。
 

 何なんだ。このくそじじいは。


 性欲がしっかりしてるうちは人間ボケないっていうけどさ。それにしても、このじじいは性欲だけでこの世と繋がってるような気がする。


 「ほんまはあんた、毎晩思いっきり声だして喘ぎまくりたいんとちゃうんか?・・・儂だけやのうて、ご近所さんにも気い使うとんねやろ。こんな安普請の家しか買われへん甲斐性なしのダンナで、ほんまに気の毒な話やの」
 「その甲斐性なしのダンナはあんたの息子なんですけど」
 「あいつはどないな格好であんたを責めよるんや?・・・あいつ、頭悪いさかいな。あんまりあんた、変わった格好で責められたことないやろ」
 「何百ぺんおんなじこと聞いとんねん」


 わたしにも、義父の関西弁が伝染ってしまった。


 「アキヒコのこっちゃから、チュッチュッっておっぱい舐めて、手でクチュクチュっていじって、正上位でパンパンパン、っちゅう感じやろ?・・・それでもあんた、あんなええ声で泣いたはるとこ見ると、なんや、よっぽどあんた自身がどすけべえなんやな。感じやすいんか?」
 「あんたの残り少ない人生とは関係ないことです」
 「それともアレは、演技か?・・・演技やったら、なかなかのもんやな。あいつはアホの癖に助兵衛やさかいな。回数だけはこなしとるみたいやけど、そのたびにあんた、迫真の演技をせなあかんから、大変やの。おかげで聞かされてるだけのこっちのほうが、ビンビンになったあれの行き場がのうて、生殺しやがな」
 「生殺しじゃなくてほんまに殺したろうか」
 

 ああ、ほんとに殺したい。
 

 「・・・儂やったら、あんたみたいなボインのピチピチした娘の身体を好きにできるとなったら、ありとあらゆることをして、あんたを楽しませたるけどな。・・・長いこと生きとるさかいに、その分、手練手管のほうは保障しまっせ」
 「いっぺんさせたげるけど、その代わり死んでくれる?


 このやりとりだって・・・これまでにもう、何回同じことを繰り返したのかわからない。


 「あんた、いっつもそうやって怖い顔で怖いこと言いはるけど、ほんまは儂にこんなこと言われるたびに、儂に責められるところ想像しとるんやろ」
 「アホも休み休み言ってね」
 「ほんまは、『お義父さんとしてみたら、どんな感じなんやろう?』って考えてみるやろ?そうなんやろ?」
 「あのね、若いと、そういう余計なこと考えてる暇ないの。わたしら、あんたみたいに暇じゃないの」
 「ほんまは、わしのこの、カサカサした手で撫で回されたいんやろ。そやろ。すっぽんぽんに剥かれて、全身をくまなくこの手で撫で回された後は、この舌で・・・」


 そう言って義父は爬虫類みたいに舌をぴろぴろさせた。
 

 もはや怒りも何も感じない。

 ただ、すさまじい虚脱感があるだけで。

 怒りを感じるうちはまだよかった。馬鹿にされてると思って、屈辱感を感じるうちはまだましだった。
 いまやわたしは、この哀れな老人が・・・外に出るときは電動歩行器のお世話になるしかないこの老人が、冗談ではなく、本気でわたしとヤリたいと願っていることを知っている。


 この老人は、本気なのだ。

 それを思うと・・・たとえようもない虚しさがこみ上げてくる。


 このじじいがひたすら愚にもつかないエロ話を並べ立てるのは、『自分がここに存在している』ということを示すための唯一の手段なのだ。
 

 確かにイラつくし、ムカつくし、うっとおしいことこの上ない。

 でも、このじじいはわたしをからかって楽しんでるのではない。

 本気で、わたしとヤリたがっているのだ


 「アキヒコは、あんたのOメコ、ちゃんと舐めよんのか?・・・・・・おとといの晩、あんたが小さい声で『だめ、そんな汚いとこ』言うてたんは、あれ、○メコ舐められとったんか」
 「はい、その3文字でたから、お昼は抜きにします」
 「かまへん、かまへん。昼飯のいっぺんくらい、抜かしたってどーっちゅう事あらへん。・・・それで、どななんや。アキヒコは、ちゃんと舐めよんのか。あんた、お尻の穴のほうは、舐められたことあるんか。アキヒコは、そんなことようせんやろ・・・?アキヒコと知り合う前はどうやったんや。・・・え、あんた、学生時分はごっつー遊んどったクチやろ??これまでどれだけの男と、どんなえげつないことしてきたんや?」
 「もう、晩御飯も抜く。テレビも取り上げる」
 「・・・かまへんかまへん。儂だけに聞かせえな。アキヒコには言わへんから。それともこの儂の舌で、あんたの○メコなめまわして、吐かせたろか?・・・『お願いしますお義父さん、言いますからもう挿れてください』って泣きながら言わせたろか?・・・真昼間から、ご近所中に響くような声で、盛大に泣かせたろかあ??」



 ・・・死んでほしい。


 わたしはずっと、その後2年間も・・・こんなやりとりを繰り返しながら、舅の死を願い続けた。





 その甲斐があって、2年後の朝、舅は死んだ。
 その日の朝、いつまでたっても起きてこない姑を起こしに行ったら、姑はすでに冷たくなっていた。

 
 実際死んでみると・・・もちろん悲しいなんてことはなく、せいせいとしたという感じもなく、正直言って、言葉にできるような実感は何もわいてこなかった。
 119番を呼ぶべきなんだとは分かっていたけれど、ちょっとだけ冷たくなった義父の頬に触れてみた。

 
 今にも目を覚まして、エロ話の続きを始めそうな気がした。




 お葬式が終わって、すべてが片付いた晩、わたはダンナに必要以上に甘えて、いつも以上にエロく迫ってみた。
 喪服を着たままだったので、ダンナは超興奮していて、屠るようにわたしを激しく愛撫した。


 わたしは声を殺さずに、思いっきり鳴いた。

 「・・・おい、ちょっと・・・聞こえるよ」

 わたしがあんまり大きな声で鳴くもので、ダンナがあわててわたしの口を塞いだ。 
 その手を払いのけると、もっとエロい表情を作って、ダンナに言ってみた。

 「・・・・・・誰も聞いてないよ・・・いいじゃん、聞かれても」

 その後、なんだかさらに興奮に火をつけられたらしいダンナは、遠慮せずにわたしを責めまくった。


 わたしは地獄にまで聞こえるよう、大きな声で鳴いた。


【完】


2009.4.誤字訂正しました 姑→舅 読者の方、指摘ありがとう!(笑)

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 「カオル?カオルじゃん?」


 できれば今後一生、聞きたくない声だった。
 とくに今日みたいに、クラスメイトの女子と一緒に、いい感じで下校しているような時には。


 今日僕は、はじめて彼女、・・・・・・となりの席の花岡さん声を掛けたのだ。

 一緒に帰ろう、というと花岡さんはにっこり笑って承諾してくれた。


 「カオル、ひっさしぶりじゃ~ん?元気してた?・・・あ、誰それ?彼女?」


 近づいてくる女は、ボサボサの髪にジャージ姿。年齢はまだ20代半ば、のはずだが実際の年齢よりもずっと老けて見える。


 「・・・どなた?お姉さん?」花岡さんが、不安げに聞いた。


 女の様子はいかにも不安を誘う風情である。
 

 「いやーーーーなんかすっかりオトコマエになっちゃってえ!!いつの間にお姉さんの知らない間に彼女なんて連れて歩くようなご身分になったのかねえ!!!・・・・あ、カオル、赤くなってる。ゲヘヘヘヘ!!!」

 「・・・・お姉さん?」花岡さんが念を押すように聞いた。

 
 何かインネンでもつけられているんじゃないかと怯えているようだ。
 だけど・・・僕は花岡さん以上に怯えていた。
 何故ならこの女がどんな女が知っているからだ。


 「・・・・・う、うん」僕はほとんど聞き取れないような声で言った「・・・し、親戚の、お姉さん・・・・」
 「エヘヘ!!親戚!!」女が前歯をぞろりと見せて笑う。「そうだよ!!親戚よりももっと近いかもよ!!・・・・で、その子誰?・・・・かっわいいじゃん!!!」
 「こ、この子は・・・」

 気がつけば、僕は花岡さんを女からかばうような姿勢で立っていた。

 意識してそんな行動に出たわけじゃない。自然と、反射的に出た行動だった。
 人間、普段から心がけていなくても、いざとなれば男らしい行動に出られるものだ。


 「・・・・あ、と、友達・・・・です」僕の後ろで、花岡さんがつぶやいた。
 「そ、そう、友達・・・・友達だよ」僕はできるだけ女の目を見ないようにして言った。
 「友達!!!そうなの???え、じゃあアレ?キスとかしてないの???おっぱい触ったりとかもしてないの????・・・・・・もしかしてアレ?まだ手も握ったこともないとか、そーいうアレ????ゲヘヘヘ!!!・・・・最近はそーいうのが流行りらしいからねえ!!!!アレでしょカオル、楽しみは後に取っとこう、ってやつでしょ??」


 女の声は掠れていた。たぶん、ウイスキーで焼けているのだろう。
 女の息はまだ日も高いのに、十分にウイスキー臭かった。


 「も、もういいだろ。花岡さんは何の関係もないんだから・・・放っといてくれよ!」少し、語調を強めた。
 「ひゃっほー!!!何なのそのオットコマエな台詞!!あんた、しばらく見ないうちにいい男になったねえ!!いまいくつだっけ?・・・あたしと最後に会ったのがちょうど1年前だから・・・」
 「13だよ。もう中学生だよ・・・あんたには、感謝してるけど・・・こんな・・・」
 「そーだよねえ!!!」女が、僕の制服のネクタイを掴んだ。「あんた、あたしのおかげでこのお坊ちゃん私学に入れたんだもんねえ!!・・・あたしが家庭教師してあげたから、あんた、私学に入れたんでしょ!!!」
 「・・・・」
 「・・・ねえ、あたし・・・もう行っていい?」花岡さんがかなり、深刻に、怯えた声で言った「・・・・あたし、もう行くね・・・」
 「・・・・そうだよお嬢ちゃん!!!!」女が唾を飛ばしながら叫ぶ「こんな奴とつきあってると、ロクなことないんだから!!!だってこいつは・・・・」

 「やめろ」僕はさらに語気を強めた。でも女の目を見ることができなかった。

 「・・・こいつはね、超エロいんだから!!!12歳だったときから、まだ小学生だったときから、ってか、チン毛が生える前から、あたしを手篭めにしたんだからね!!!!」
 「何言ってんだよ!!!そんな・・・・」
 「て、手篭めって・・・」

 花岡さんはもう3歩ほど、後ろに後退していた。
 
 「こいつ、こんなかわいい顔して、女の子みたいな顔して、とんだ淫獣なんだよ!!・・・まだ皮かむってる、毛も生えてないチンコしてるくせしてさ、勉強中にあたしを床に押し倒して・・・・それから・・・・」

 「嘘だ!!!」僕は叫んでいた。いつの間にか、女の伸び伸びのトレーナーを掴んでいた。
 

 女の濁った目が目の前にあった。
 酒の臭いが、むせかえるようだった。

 
 「嘘だ!!!あれは、あんたが無理やり・・・・」
 「人聞き悪いこと言うんじゃねーーーよ!!!・・・それじゃあたしが小学生のガキ、コマしたみたいじゃんかよ!!!」
 「そうじゃないか!!!・・・あの日、あの日は・・・・家に誰もいなくて・・・あんた、最初から俺にあんなことするつもりで、家庭教師引き受けたんだろ?最初っから、俺のことが目当てだったんだろ????」

 「・・・・なにこの話・・・・」花岡さんはもう、5メートルほど僕たちから遠ざかっていた。

 「でもさー、あたしのことをベッドに押し倒したのは、あんたじゃん。そうでしょ?」
 「違う!!!!」僕は女を揺さぶった「あ・ん・た・が、僕をベッドに押し倒したんだ!!!
 「そうだっけえ???」女がニヤニヤ笑いながら、濁った目で僕の目を覗き込む「・・・それからどうしたっけ?ほら、彼女に聞かせてやんなよ」
 「花岡さん・・・・これは・・・・あっ」


 振り向くと、もうそこには花岡さんの姿はなかった。


 「あれあれ、あの子、なんか顔が真っ青だたよ・・・・ちょっと中一の女の子には刺激が強すぎたかねえ?」
 「取り消せ・・・あれは・・・」もう僕は、花岡さんのことなどどうでもよかった。「あれは、あんたが、無理やり、僕にしたことだ」

 もう花岡さんはいないのだ。
 改めて女にそう言わせても、何の意味もない。
 それくらいは、僕にもわかっていた。
 でも、僕は、女にそれを取り消させないと気が済まなくなっていた。
 
 これは、人間の尊厳にかかわる問題だ。決して、大げさに言ってるんじゃない。

 「でも・・・気持ちよかったでしょ?」女が笑う。酒の臭いが漂う。「いやだいやだ、って言うわりに・・・脱がされるとあんた、もう勃ってたじゃん。ビンビンになってたよね。あんた・・・あたしのこと好きだったんでしょ?・・・そうだよねえ。あたしまだ1年前は、こんなんじゃなかったからねえ。ふつうの、ちゃんとしたお嬢さんだったもんねえ。だってあの頃は、モテたもの。今じゃ誰も見向きもしないけど、あの頃はモテたんだよ。・・・そんなきれいなお姉さんに、無理やりあんなことされて、ほんとはうれしかったんでしょ?・・・あんた。口ではいやだとかやめてとか言いながらさ、ほんとはあんた、あんなふうにされたかったんでしょ?だって・・・パンツ脱がせたらもう・・・カッチカッチのヌルヌルだったじゃん?」

 女の口調は自分に言い聞かせるようだった。

 「・・・・あのときの・・・・あのときの写真は・・・・」僕は女の顔を見上げながら言った。
 「まーーーーだしっかりあたしの携帯に入ってるよ!!!何だったら見る?ホレ!!!!」

 女がジャージのポケットから携帯を取り出した。
 見覚えのある、一生忘れることのできない、パールホワイトのカメラ機能つき携帯電話だ。
 女はすばやく携帯を操作して、画面を僕に向けた。

 「ほれ!!!これだよ!!!これが1年前のあんただよ!!!ちゃんと見ろよ!!!!このコーコツの表情を!!!」



 目を背けようとはしたが、間に合わなかった。



 小さな液晶画面の中に、自分の部屋のベッドの上で、ぐったりと仰向けに倒れている僕の姿があった。


 あのベッドは今も使っている。何せ、1年前の話だから。


 Tシャツを胸の上までまくりあげられ、ズボンとパンツはひざまで降ろされている。


 胸板から膝までの体を隠すものは何もなかった。


 あばらの浮いた上半身の下に、筋肉のついていない平らな腹があり、その下で・・・・まだ包皮を被ったままの(現在でも被っているが)陰茎が、しっかり硬くなって上を向いていた。


 腹には、放射状に、乳白色の濃厚な液体が飛び散っている。
 いちばん遠くまで飛んだ液体は、乳首の先まで濡らせていた。



 そんなことはどうでもいい。


 
 それよりももっとおぞましいのは、自分の表情だった。



 上気した頬に、潤んだ目。半開きになった口は、カメラに向かって明らかに媚びていた。
 お預けをくらっている犬みたいに情けない表情は、さらなる辱めと快楽を求めていた。


 「・・・・ほら、これがあんただよ。1年間で、あたしはこんなに変わっちゃったけど、あんたはまだ変わってないよね?・・・まだエロいんでしょ?・・・チンコには毛が生えた?・・・ますますあの頃より、エロくなってんでしょ?・・・ほら、この写真見なよ。勃ってくんじゃない・・・?・・・あたしとまた、こんなことしたいんじゃない?・・・・それとも、さっきの子とこんなことしたいのかなあ・・・?・・・・無理無理。あんなガキじゃあ、あんたとても満足できないって。あたしがそんなふうに、あんたを仕込んだんだから」


 「・・・やめろ」僕は女から手を離して、腕をだらりと下に下げていた。


もう女の顔を見上げる気力もなかった。


 「・・・フツーの青春を送りたいってかあ???あんたには無理だって。あんたは、生まれついてのエロ少年なの。あたしはあんたの才能を引き出しただけ。デートして暗がりでキスして、おっぱい触っただけでその日はバイバイ・・・?・・・・そんなことあんた、いまさらできると思ってんの?・・・あんた、1年前にあたしとどんなことしたか、自分でも覚えてんでしょ?・・・ねえ、今だって・・・・あんた、オナニーするときは、あたしにされたこと思い出して、シコシコしてるんでしょ?・・・しちゃいけない、と思いながらも、シコシコしてるうちに、あたしの顔や、あたしの声や、あたしの手の感触が蘇ってくるんでしょ?・・・で、イくときはいつも、ホラ・・・・この携帯の中の、12歳のときのあんたに戻るんだよ。あんたがいくつになってもね

 

 「・・・・・何がしたいんだよ」僕は言った「僕にいまさら、何をしたいんだよ」


 「あたし、この近くのアパートに住んでんだ」・・・女が言った「あんたが入学してからずっと、あんたのことを見張ってたんだよ。今日はじめてあんた、女の子と一緒に歩いて帰ってたよね。こりゃヤバい、シメとかないと、ってんで、あんたに声掛けたわけ。・・・・・・・・わかったあ?あんたは、あたしのもんなの。あんたは、あたしから逃げられないの。」



 「・・・・・」何もも言うことはなかった。
 「今から、あたしの部屋来る?」
 「・・・・・」答えたくなかった。でも、答はあらかじめ決められていた。
 

 気がつけば僕は、女に手を引かれて、歩き始めていた。


 ふと振り返ると、花岡さんが消えた方向に、僕と女の影が長く伸びていた。
 花岡さんは今頃どう思っているだろうか。
 明日、学校で顔を合わせたらどんな風に声を掛けたらいいんだろうか。


 僕はぼんやりとそんなことを考えていた。
 でもそんな心とはうらはらに、ズボンの中はこれから待ち受ける運命への期待で勃起していた。
 


 女のいうとおりだった。




::::::::::::::::::::::::::

 花岡は帰りの電車の中で、カオルと女のことを考えていた。


 「・・・・いろいろあるもんだなあ」


 そう思ってため息をついたが、まだ世の中にはいろいろ知らないことがある、ということを改めて知ったような気がして、少し明るい気分になった。


【完】

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※以下の文章は、先日急逝した有人、Y・Kの遺品にあった手帳からの抜粋である。
 Y・Kと親しかったわたしは、ご遺族の了承を得、以下の文章を当ブログにて発表する。
 彼は、腕のいいGデザイナーであり、サッカーと日本酒を愛する快男児だった。(西田・F・三郎)




 それにしてもなぜこんなにJKが多いんだ、と思ったら、どうやら昨日は一般的に始業式にあたる日だったらしい。


 電車という電車がJKで一杯だった。

 いや、DKもいたかもしれないが、目に入らなかった。


 それにしてもJKども、なぜあんなにもエロいのだろう。
 ぶっちゃけた話、わたしはJKの黒いハイソックスに目がない。


 わたしはまったくといっていいほどモノにこだわりがなく、物欲というものとはほとんど無縁の人間ではあるが、それでもJKの黒(あるいは濃紺)のハイソックスが好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで、あれを見ると辛抱たまらんのである。(原文ママ)


 はっきり言って、ルーズソックス全盛の頃は、わたしにとって暗黒時代であった。
 あんな汚らしいものに欲情できる連中の神経がよくわからん。

 HENTAIなんと違いますか。(原文ママ)


 かといって、わたしはいわゆるフェティシストではないと思う。
 

 よくまあ、軽薄な連中が「俺、おっぱいフェチだからなあ」とかほざくが、だったら何か、貴様らは皿の上に女のおっぱいが二つ切り取られて乗ってたりすると欲情するのか。


 HENTAIなんと違いますか。


 それと同じで、わたしはJKが脱ぎ捨てた(もしくは濃紺)のハイソックスそのものが欲しいとか、臭いをかぎたいとか、そういう類のアレではない。


 そういう連中は理解できない。


 一時、JKのパンツやブルマが高額で取引された時代があったが、わたしはそれも理解できなかった。



 ようするに、そういう連中はJKが身につけていた、という事実に興奮するらしい。
 連中にとって、一度JKに着られたパンツやブルマや制服は、JKという実体から離れても尚、その本体との時空を超えた関連性を以って欲情を喚起させるオブジェクトであるらしい。



 HENTAIなんと違いますか。


 そのへんはそういうことばっかり研究してた社会学者の本とかがブックオフに売ってるだろうから(で、その本には上のようなたわごとが腐るほど買いてあるだろうから)興味のある人は読んでみてほしい。


 わたしは興味ない。その手の本は、手が腐りそうなので触るのもいやだ。



 でまあ、ちょっとインターネットで調べてみると、同じようにJKのソックスに欲情する連中はたくさんいるらしい。



 でも、その連中もまた不可解である。
 連中は、いわゆる「足コキ」という行為にたいして妄想して欲情するらしい。



 黒や濃紺のハイソックス(ていうか、オーバーニーソックスのほうがいいらしい)を履いた少女たちの足により、己の珍棒をこねくりまわされて、射精に導かれる妄想によって、欲情するらしい。


 HENTAIなんと違いますか。



 わたしは、基本的にそういう変態どもとは無縁の一匹狼であるらしい。
 高野にひとり立ち尽くす、誇り高き孤高の変態。それがわたしだ。



 わたしは確かにJKの黒(もしくは濃紺)ハイソックスに目がない。
 しかし、それらがちゃんと彼女らのふくらはぎを覆っており、それが街中で元気よく動いている状況を目にすることによってこそ、完全な欲情を得ることができる。

 
 わたしは、歩いている、JKの、ふくらはぎを覆う、黒(もしくは濃紺)のハイソックスを、眺めるのが、好きなのだ。



 わたしの変態ポリシーは徹底している。

 

 たとえば制服姿のJKとホテルの個室やアパートの一室やもしくは体育倉庫や工事現場の物陰などでいやらしいことをする機会に恵まれたとしても、わたしが過度に黒(もしくは濃紺)のハイソックスにとらわれることはあるまい。


 たとえば、全裸にしたとしてもソックスだけは脱がさなかったり。
 HENTAIなんと違いますか。


 だいたい、JKとそういうことをしたい、という欲求自体がわたしの場合は希薄だったりする。
 わたしにしてみれば、JKという存在は、黒(または濃紺)のハイソックスを履いて、街を歩いている存在でしかないのだ。


 実際にファックルをするよりも、彼女らのふくらはぎが黒(または濃紺)のハイソックスに包まれ、元気に駆け抜けてゆくのを眺めることを求める。


その証拠に、わたしは白いソックスを履いているJKに心惹かれたことはまったくない。



わたしは病気なのだろうか。




補足:彼の精神が病気だったのかどうかは知らないが、彼の死因は肝硬変だった。
 

【完】

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  「あんた、あたしの妹が目当てなんでしょ」

 香織がまっすぐに俺の目を見て言った。
 どうやら冗談ではなくマジメらしい。
 おれはできるだけ自然な笑顔を作ろうと、必至で意識を顔面に送った。
 ちゃんと顔面に伝わっただろうか……?

 
 いや、ダメだ。


 香織はまだ怒っている。


 「なにを言いだすかと思えば……いったい、どうしたの?何かあったの?」
 「なんかあったの、ってよくそんなトボケられるわね。ってかあんた、前から思ってたんだけど変態だよね」
 「変態って君、何を言うんだよ。だいたい君の妹ってまだ……」
 「中学2年。ね、あんた。14歳だよ。そういう子に欲情するのって、変態じゃん!!」
 

 なぜか俺はのどがカラカラに乾いてきた。
 意味もなく煙草が吸いたくなった。3か月前にやめたのに。


 「ちょっと待ってくれ。なんでおれが変態になるんだよ。というか、なんで俺が君の妹に欲情してるなんて言い出すんだよ。おれが一体、何をしたってんだ?」
 

 ちゃんと君とだって定期的にセックスしてるじゃないか、とおれは思ったが、口には出さなかった。


 「だいたい、あんた、煙草やめたよね。それって確か、3か月前からだよね。それって、あたしの家にはじめて来てからだよね。妹に会って、妹に『えー、いまどきタバコ吸ってるなんて超いけてない』って言われたからでしょ???」
 「関係ないよ。前からやめようと思ってたんだって」
 「ウソつき!!!だってあんた、あたしが何度タバコやめて、つったって、やめてくんなかったじゃん!!!……何で?何で妹に言われたらソッコーやめたわけ?」
 「……関係ないって。たまたまタイミングが……」
 「それに、妹あの日、制服だったよね。確かに妹はあたしが行ってたのと同じ中学に通ってるけど、あんたあれ以来、『……中学の頃の制服ってまだ、持ってたりしないの?』ってあたしにしつこく聞いてくるじゃん!!!!」
 「男はみんな制服に弱いんだって。誰だって彼女に一度はお願いするもんだよ。それくらい」


 ……そうなのだろうか?
 香織をなだめながら、自分の言葉に自信がなくなってくる。


 「ロリコン!!変態!!!あたし、知ってんだから。あたしとデートしてる最中も、エロいお姉さんとかには目もくれないのに、女子高生とか女子中学生とかとすれ違うと、あたしに気づかれないように目で追ってニヤつうてんじゃん!!」
 「そりゃ気のせいだよ!!俺はちゃんとした歳のエロい女の方が好きだって!!」
 「じゃあなんでニヤつくのよ!!」
 「『ああ、おれにもあんな頃があったなあ』と微笑ましく思ってるだけだって!」
 「よっっっっっっっっっっくもまあ、そんなフザケたデタラメほざけるよな!この変質者!!けだもの!!!……じゃあこれどうよ。あんた、基本的に巨乳ダメじゃん?そうでしょ?……あたし、裕子に聞いたんだから。あたしがいない飲み会で、裕子が酔っ払ってあんたに抱きついたとき、あんた足で裕子蹴飛ばしたらしいじゃん!!!『触るんじゃねえこのメス牛が』とかなんとか言って!!」
 「いや、酔ってたから……ってかそれって、君に批難されなきゃならないエピソードじゃないだろ?」


 確かに蹴った。裕子は酔うと、誰彼かまわず抱きついてくる巨乳女だ。

 ブサイクのくせに、巨乳の自分に抱きつかれると男はみんな喜ぶ、とでも思ってるようだ。
 大きな勘違いだ。しかもあの女の話には、下ネタが多い。いや、別に下ネタは結構なのだが、どれもこれも聞いてて疲れるくらいつまらないのだ。


 「あんた、なんであたしと付き合ってるか、あたし知ってるよ。あたしが、おっぱい無いからだよね?貧乳だからだよね???それで童顔だからでしょ?おっぱいもおしりも無いからでしょ?……どうなのよ???言いなさいよ!!!この、ロリっぽいとこがいいんでしょ?」
 「お、おい、ちょっと待てよ」


 いきなり香織は立ち上がって服を脱ぎ始めた。
 やばい、いくら俺の部屋とはいえ、まだ真昼間だ。カーテンも閉めてない。


 しかし香織はどんどん服を脱いでいく……まるで国営放送の子供番組の人気コーナー『パジャマでおじゃま』みたいに。


 いや、何を考えているんだ俺は。


 慌てて立ち上がって止めようとしたが、もうすでに香織はパンツを足首から抜き取っていた。


 「見なさいよ!!!このロりロりした体がいいんでしょ???」
 

 華奢な青白い肉体に、立った状態ではほとんど確認することのできない微かな乳房の隆起。
 あばらの浮き出た上半身にまっ平らな腹。女性的な肉質のない、まっすぐな細い脚。
 そして中央の茂みはまぼろしの霧の中の影のようにうっすらとしている。


 おそらく香織の身体は、思春期の前半で成長することをやめてしまったのだろう。
 思春期の前半といえば14歳くらいの年頃に。
 つまり、香織の妹と同じくらいの年頃に。



 いかん。
 はげしく欲情してきた。


 おれはそそくさと立ち上がると、カーテンを閉め、まるでぬいぐるみの熊のように軽い香織の身体をシングルベッドに投げ出した。


 「けだもの!!!!!」香織が叫ぶ!!「やっぱりそうかよ!!!
 「畜生、違うって言ってるだろ!!!」おれは夢中で香織の肢体を上から下まで丹念にねぶりまわした。
 「んんっ……このおっぱいがいいんでしょ??このぺったんこのおっぱいがいいんでしょうが!!!」
 「違う!誤解だ!!!!」
 「あたしを弄びながら、頭の中では妹のこと想像してんでしょ???そうなんでしょ???」
 「だから違うって!!!!」おれは少し乱暴に……香織の乳首を吸い上げた。
 「あっ!!……やだ、変態!!変態!!ロリコン!!!変態に犯される!!!!
 「変態って言うな!!!」


 おれはいつもより激しめに香織を扱っていた。頭の中がクラクラするくらい、興奮していた。


 「んっ……あっ・・・今日、妹の使ってるのと同じ8×4使ってきたんだから!!!どう?こーいうのに興奮すんでしょ??変態!!」
 「だから変態って言うなよ!!!!」
 「あああんんんっっ!!!!!」


 一気に挿入した。
 ベッドの上で、香織のしなやかな肉体がアーチを描くように反り返った。


 「んああっ!!!……や、やだ、すっげー固い・・・・」
 「ほうら、さっきまでの勢いはどこ行ったのかなあ???へへへ」おれは調子に乗っていた。
 「け、けだものっ…・・・・変態!!!……い、妹にも、こ、こーいうことしたいんでしょ…そうなんでしょ?」
 「ほら、もうそんな事はどうでもいいから……ほれ、ほれ、ほれ」
 「あっ、うっ、くっ・・・・・・・・あ、あたし変態にお…犯されてる・・・・へ、変態と…つ、付き合ってたんだ・・・・」
 

 そう言われると本当に自分が変態になったような気がして、おれはますます昂ぶり、香織に楔でも打ち込むように腰を打ちつけ続けた。


 「ああんっ……んんんっ・・・だめ・・・・壊れちゃう・・・・・壊れちゃうよお兄ちゃん……
 ・・・あっ!!やっぱり固くなった!!!変態!!!


 もうどうでもよかった。

 【完】

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俺が貴様らのクンニ教官を担当する訓練教官(ガナリー)ハードタン軍曹である!
貴様らウジ虫のエロゲ脳が俺に口を効く時は余計な事で舌を疲れさせる前にまず“サー”と言え!


わかったか!?30童貞どもが!!


サー・イエス・サー!!


ふざけるな!!エンマに舌を抜かれたか!!!!


サー・イエス・サー!!


これから貴様ら30童貞どもは俺の下で厳しいクンニ訓練を受ける。
その舌で大正生まれのババアをイかせられるようになるまで誰一人卒業させん!!


わかったか!?せんずりこきども!!


サー・イエス・サー!!


ふざけるな!!もう舌がもつれたか!!!!


サー・イエス・サー!!


俺の役目は役立たずどもを刈り取ることだ。
舌での献身的な奉仕の素晴らしさもわからん低能の腐れブタどもをな!!
貴様らの中で一人でもフェラはさせてもクンニはしないなどというカッペ野郎がいるなら
今のうちに名乗り出ておいた方が身のためだぞ!!!
とても俺のハードなクンニ訓練を生き残れる可能性はないからな!!


おい貴様!そのどん百姓面のメガネ野郎!!


「サー!わたしでありでありますか?サー!!」


アホウに質問するのは俺の仕事だ!!


「サー!すみません!サー!」


続けてよろしゅうございますか??


「サー!もちろんです!サー!!」


貴様、出身はどこだ??


「サー!!滋賀県彦根市であります!!」


彦根で取れるのはひこにゃんかイラマチオ野郎だ!!
貴様は兜は被っとらんようだからイラマチオ野郎のようだな?!


「サー!違います!!サー!!」


ウソつけ!!貴様の面を見てると吐き気がする!!
草食男子を気取ってベッドの上では仁王立ちフェラを求める顔だ!!
貴様の舌は何cmだ????


「サ-!約12.6センチであります!!」


サバ読みおって!!まるで口から垂れ下がるイボ痔だ!!
いいか、貴様らカッペどもがこれから一度でも『マン汁の臭いを嗅ぐと萎えちゃう』
などとほざきおったら、便所の床を貴様の舌一枚でピッカピカに磨かせてやる!!!
滝川クリステルでもウンコしたくなるくらいにな!!わかったか!!!


サー・イエス・サー!!!


ふざけるな!!マン毛が歯に挟まったか?!!


サー・イエス・サー!!!


(兵舎の奥の方から小声で)「私、渡辺淳一です。あなた様は?」



誰だ????!!!


答えなし???


ポリネシアンセックス使いのババアか???


貴様か???


「サー!!違います!!サー!!!」


貴様だろ???この彦根の草食男子野郎が!!!
『クンニしたがる男って変態っぽくてイヤ』みたいなananの記事を間に受けて
相手には丹念にねぶらせる癖にクンニを返さない社交儀礼のないやつめ!!


(兵舎の奥の方から)「サ-!私であります!!!サ-!!」


ほほう?いい度胸じゃないか……?
ねぶり方も知らんくせに渡辺淳一を名乗る舌回りのいい奴だ!!!
貴様、一体何のために俺の元で訓練をする??
答えろ!!!


「サー!!舐めるためです!!!サー!!」


舐め屋志望か???
じゃあ舐める時の舌使いをやってみろ!!!


レロレロレロ!!!


そんな舌づかいで女が悶えるか!!!
イかせる時の舌はこうだ!!!
レロレロレロ!!!レロレロレロ!!!
やってみろ!!!


レロレロレロ!!!


信ぴょう性も技巧もなし!!!!練習しとけ!!!


「サー!!!イエス!!サー!!!!」



いいか、俺はキビしいが平等だ。熟女好み、ロリコン、SMマニア、スカトロ好き、妹萌え、二次元マニア、活字系、いとこ好き、制服フェチどもを俺は見下さん。


なぜなら、貴様らは平等に価値がないからだ!!!!


貴様らが、舌だけで腕立て伏せできるようになるまで、チューインガムで千手観音のミニチュアが造形できるようになるまで、あるいはマンコの汁だけでご飯が8杯食えるようになるまで、とことんシゴき倒すからな!!!!!


ところで聞いて驚くなお嬢さん方!!!


ウチの食堂では固形物は一切出さん!!!
メニューは全部とろろとかきざみ納豆おくらねりねりだからな!!!
それらを全部、スプーン無しで食い終われるようになるまで、貴様らは糞虫だ!!ウジ虫だ!!
地上に暮らす最底辺の両生生物の糞を掻き集めたほどの価値もないクズだ!!!!


わかったか!!ウジ虫ども!!!



サー・イエス・サー!!!


ふざけるな!!マン汁の臭いにむせたか?!



サー・イエス・サー!!!


【完】

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